ハンバーグが割れるのはなぜ?崩れにくく作るコツ

料理・調理
ソボチエ編集部

ハンバーグが焼いている途中に割れたり、裏返すときに崩れたりする主な原因は、肉だねのこね不足、成形時に残った空気、表面のひび割れです。ひき肉を塩と一緒に粘りが出るまで練り、空気を抜いて表面をなめらかに整えると、形を保ちやすくなります。

玉ねぎを冷ましてから混ぜることや、焼き始めに何度も触らないことも大切です。まずは肉だねの作り方から見直しましょう。

ハンバーグが割れる主な原因

肉だねのこね方が足りない

ひき肉をさっと混ぜただけでは、細かい肉同士が十分につながりません。焼くと肉が縮み、その動きに耐えられず割れることがあります。味の素の調理科学の記事では、最初にひき肉と塩を練り、粘りを出してから卵やパン粉などを加える方法を紹介しています。

空気が残ったまま成形している

肉だねの中に大きな空気のすき間が残っていると、焼いているときに形が崩れたり、ひびが入ったりしやすくなります。両手で軽く受け渡しながら空気を抜きましょう。

表面に割れ目や継ぎ目がある

成形した時点で表面にひびがあると、そこから割れやすくなります。手に少量の油をつけ、表面や側面をなでて割れ目を閉じます。厚く丸く作りすぎると中心まで火を通しにくいので、平たい小判形にするのが基本です。

崩れにくいハンバーグの材料(2人分)

味の素パークの調理科学記事で紹介された基本の配合です。分量をそろえると、肉だねがまとまりにくい原因を見直しやすくなります。

  • 合いびき肉:200g
  • 塩:2g(ひき肉の重さの1%)
  • 玉ねぎ:100g(約1/2個)
  • パン粉:10g
  • 牛乳:50g(水でも代用可)
  • 溶き卵:25g(約1/2個分)
  • 粗びき黒こしょう:少々
  • サラダ油:大さじ1

塩は肉に粘りを出すため、パン粉と牛乳、卵は肉だねの食感を整えるために使います。パン粉はあらかじめ牛乳で湿らせておきます。

割れにくい肉だねの作り方

1. 玉ねぎを細かく切り、炒めて冷ます

玉ねぎは5mm角ほどのみじん切りにします。フライパンにサラダ油を少量入れて弱火で炒め、薄く色づいたら取り出して冷まします。熱い玉ねぎをそのままひき肉に混ぜないようにしましょう。肉の温度が上がると脂が溶けやすくなり、まとまりにくい原因になります。

また、玉ねぎの水分が多いままだと焼くときに割れる一因になります。キッコーマンも、玉ねぎをある程度炒めて水分を飛ばし、しっかり冷ますよう説明しています。

2. ひき肉と塩だけを先によく練る

冷蔵庫で冷やしておいたひき肉と塩2gをボウルに入れます。手や木べらで1分以上、肉の粒を押しつぶすように練り、粘りが出てひとかたまりになるまで混ぜます。

塩と一緒に練ると肉のたんぱく質の働きで肉同士がくっつきやすくなります。肉だねがまとまる前に玉ねぎなどを一度に混ぜ込むより、まず肉と塩を練るほうが手順を確認しやすくなります。

3. 卵・パン粉・玉ねぎを均一に混ぜる

湿らせたパン粉、溶き卵、冷めた玉ねぎ、こしょうを加えます。材料が一か所に固まらないよう全体を混ぜ、色や質感が均一になるまで練り合わせます。混ざり方にむらがあると、肉同士がうまくつながらず、焼いたときに割れやすくなります。

4. 空気を抜き、表面のひびを閉じる

肉だねを2等分し、手に薄く油をつけて小判形にします。片方の手からもう一方の手へ数回やさしく移し、空気を抜きます。そのあと表面を軽くなで、割れ目や継ぎ目を閉じてください。

厚みは約2cmを目安にし、中央を浅くくぼませます。成形したあとにまだ表面が割れているなら、焼く前に指でていねいに整えましょう。

5. 形が崩れやすいときは冷蔵庫で休ませる

肉だねが温かく、扱うと崩れそうな場合は、成形してから冷蔵庫で10分ほど休ませる方法があります。冷やすと形が安定しやすくなります。ひき肉は室温で長く放置せず、焼くまで冷蔵庫で保管してください。

焼くときに崩さないためのコツ

肉だねをきれいに作っても、焼き始めから頻繁に動かすと崩れます。片面に焼き色がついて表面が固まるまで触らず、裏返す回数を少なくすることが大切です。

上の分量と厚さ約2cmの肉だねなら、味の素パークの基本レシピでは、次の手順を紹介しています。

  1. フライパンに残りのサラダ油を入れて中火で熱し、肉だねをそっと並べます。
  2. 肉だねを動かさずに片面を約2分焼き、焼き色がついたらフライ返しで裏返します。
  3. 裏面を約1分焼いたら弱火にし、水大さじ1を入れてふたをします。
  4. 5分ほど蒸し焼きにし、火を止めてふたをしたまま2分ほど置きます。その後、中心まで十分に火が通ったか確認します。

裏返すときは幅の広いフライ返しを使い、ハンバーグ全体を支えながらそっと返します。焼き時間はフライパンや肉の厚さで変わるため、時間どおりに焼いただけで完成と判断せず、中心の加熱状態を確認してください。

ひび割れたり崩れたりしたときの見直し方

  • 焼く前から表面が割れている:油を薄くつけた手で、表面と側面の割れ目を閉じます。次回は塩を入れて練る工程も確認しましょう。
  • 裏返すときに崩れる:焼き始めに触りすぎていないか確認します。片面を焼き固めてから、フライ返しで全体を支えて返します。
  • 焼いている途中で大きく割れる:練り不足、空気の残り、成形時のひびを見直します。厚く作りすぎず、表面をなめらかに整えましょう。

すでに加熱中のハンバーグが割れた場合は、無理に押しつぶして形を戻そうとせず、できるだけ触らずに中まで火を通します。

ひき肉は中心まで十分に加熱する

ハンバーグは、肉の表面にいた細菌が内部に入り込むことのあるひき肉料理です。農林水産省は、厚さ約2cmの平らな小判形に成形し、中心温度75℃以上で1分間以上となるよう加熱することを案内しています。

焼き色だけでは中心に火が通ったか分かりません。食品用温度計があれば最も厚い部分の中心を測り、足りなければ追加で加熱してください。生のひき肉に触れた手や調理器具はよく洗い、焼き上がったハンバーグを盛りつける道具と分けて扱いましょう。

参考資料