ひき肉をパラパラに炒めるには?ダマにならない方法
ひき肉をパラパラに炒めるには、中火で熱したフライパンに入れたら、菜箸や木べらでほぐしながら加熱し、火が通ったあとに残ったかたまりも細かく崩すのがコツです。炒め始めに肉をかたまりのまま放置せず、先に小さく分けておくと扱いやすくなります。
細かい肉そぼろを作りたいなら、味付けは肉が十分にほぐれてから。特別な調理器具がなくてもできますが、泡立て器を使うと、できてしまったダマを細かくするのにも便利です。
ひき肉がダマになるのはなぜ?
ひき肉は細かい肉が集まった状態で売られています。パックから取り出したかたまりをそのまま焼くと、肉同士がくっついた形で火が通り、大きなかたまりが残りやすくなります。
また、炒める前に肉を長く練ると粘りが出て、まとまりやすくなります。キッコーマンでは、鶏つくねを作るときには意図的に粘りが出るまで練る方法を紹介しています。一方、細かくほぐしたい炒めひき肉は、練って一つにまとめるのではなく、ほぐして広げながら加熱する方法が向いています。
基本の炒め方:中火でほぐしながら炒める
味の素パークの「ひき肉チャーハン」に掲載されている、肉そぼろの作り方をもとにした手順です。まずは豚ひき肉で試してみましょう。
材料(作りやすい分量)
- 豚ひき肉:300g
- サラダ油:小さじ1
- しょうがのすりおろし:10g
この分量は味の素パークの肉そぼろの調理部分に沿っています。しょうがは香りをつけるための材料なので、作る料理の味に合わせて調整できます。
炒める手順
- フライパンを中火で温める。サラダ油を入れ、しょうがのすりおろしを加えます。
- ひき肉を入れて小さく分ける。菜箸や木べらの先で、肉のかたまりを切り分けるように動かし、フライパン全体に広げます。
- ほぐしながら炒める。中火を保ち、肉を返しながら、まだ赤い部分をほぐして火を通していきます。大きなかたまりができていれば、上から軽く押すようにして分けます。
- 残ったダマをほぐす。肉全体に十分火が通ったら、耐熱性の泡立て器で上から軽くつぶすようにして、かたまりを細かくします。味の素パークでも、火が通った肉を泡立て器でほぐす方法を紹介しています。
- 料理に合わせて味をつける。肉がほぐれたら、しょうゆやみりんなどを加えます。汁気の少ない仕上がりにしたい場合は、全体を混ぜながら水分を飛ばします。
フッ素樹脂加工のフライパンを使う場合、金属製の泡立て器などは表面を傷つけることがあります。耐熱性のシリコン製を使うか、木べらでかたまりをほぐしてください。
ダマになってしまったときはどうする?
炒め始めに肉が固まってしまっても、そこであきらめる必要はありません。木べらの角でかたまりを小さく切り分け、そのあと押し広げるようにすると、細かくしやすくなります。
菜箸だけでは崩しにくいかたまりには、火が通ったところで泡立て器を上から当て、軽く押してほぐす方法が使えます。強くこすりつけず、道具の先で少しずつ分けるのがポイントです。
先に水やたれをたくさん加えると、肉を焼くより煮るような状態になります。細かく炒めたそぼろを作りたいときは、先に肉をほぐして火を通し、そのあとに調味料を加えましょう。
最初にフライパンの中でほぐす方法もある
火をつける前からひき肉を広げる方法もあります。キッコーマンの「ひき肉とブロッコリーのシャカシャカそぼろ炒め風」では、次のように調理しています。
- 直径20cmの冷たいフライパンに、豚ひき肉100gと小麦粉小さじ1を入れます。
- 菜箸やフォークでざっくり混ぜて、肉を広げます。
- 中火にかけ、そのまま約2分焼きます。
- 上下を返し、肉がポロポロになるまでほぐしながら炒めます。全体に十分火を通し、必要に応じて余分な脂を拭き取ります。
この方法では、火をつける前に肉を広げておけるので、焼き始めに大きなかたまりを扱う必要がありません。小麦粉を使うこの手順は、上の油としょうがで炒める方法とは別のレシピです。混ぜて一度に行うのではなく、どちらかを選んで試してください。
野菜や調味料を加えるタイミング
ひき肉と野菜を炒める場合は、最初に肉をほぐして火を通し、あとから野菜や調味料を加えると、肉の粒が見えた状態で炒めやすくなります。キッコーマンの鶏ひき肉と豆苗のレシピでも、ひき肉をほぐして火を通してからしょうゆを入れ、水分を飛ばして仕上げています。
一方、麻婆豆腐など汁気のある料理では、ひき肉をほぐしたあとに煮汁を加えるため、仕上がりまで乾いた状態にする必要はありません。「肉のかたまりをなくすこと」と「汁気を飛ばすこと」は別なので、料理に合わせて調整しましょう。
ひき肉は中心まで十分に火を通す
ひき肉は肉の表面だった部分が細かく混ざっているため、加熱不足に注意が必要です。大きなダマが残ると、中まで十分に火が通っていない場合もあります。肉がパラパラに見えても、赤い部分や生っぽい部分が残っていないか確認してください。
農林水産省は、肉を加熱するときの目安として、中心温度75℃以上で1分間以上を示しています。色の変化だけでは安全性を確実に判定できないため、必要に応じて食品用温度計で確かめ、十分に加熱してください。
また、生のひき肉に触れた菜箸や木べら、まな板を、そのまま加熱済みの食品に使わないようにしましょう。