かぼちゃを煮崩れさせないには?ほくほくに煮るコツ

料理・調理
ソボチエ編集部

かぼちゃを煮崩れさせず、ほくほくに煮るには、種とわたをしっかり取り、4cm角ほどに切って角を面取りし、弱火で静かに煮ることが大切です。煮ている途中で何度も動かさず、竹串が通る程度になったら火を止めましょう。

形をきれいに残したい場合は、皮を上にして鍋に重ならないように並べる方法があります。キッコーマンの基本レシピでは、弱火で10~12分煮たあと、ふたを外して約10分置いて仕上げます。

かぼちゃが煮崩れるのはなぜ?

かぼちゃは、内側のわた、やわらかい果肉、硬い皮の境目から崩れやすい野菜です。キッコーマンは、わたの取り残しや切り口の角が煮崩れのきっかけになると説明しています。

また、鍋の中で強く煮立てると、かぼちゃ同士がぶつかって角が欠けたり、やわらかくなった果肉が崩れたりします。煮込む時間が長すぎても形を保ちにくくなるため、火加減と火を止めるタイミングが大切です。

煮崩れを防ぐ下ごしらえのコツ

種とわたはスプーンで丁寧に取り除く

かぼちゃを切ったら、中心の種とふわふわしたわたをスプーンで取り除きます。わたを取った部分がなめらかになる程度まで、軽くこそげ取りましょう。内側にわたを残さないことが、形よく煮るための最初のポイントです。

大きさをそろえ、角を薄く削る

煮物なら4cm角ほどに切ります。厚い部分は少し小さめ、薄い部分は少し大きめにして、一緒に火が通りやすい大きさに調整します。

皮の周囲の角を包丁で薄く削ることを「面取り」といいます。角が鍋の中で欠けるのを減らせる方法で、キッコーマンや味の素パークも煮崩れ予防として紹介しています。皮は全部むかず、必要に応じて硬い部分をところどころ薄く削る程度にしましょう。

かぼちゃは硬く、包丁が滑ると危険です。切り口をまな板に下向きに置いて安定させ、手を刃の進む方向に置かないようにしてください。切りにくい場合は、無理に力をかけないことが大切です。

ほくほくに煮るための材料(2人分)

以下はキッコーマンの「基本の和食 かぼちゃの煮物」に沿った分量です。

  • かぼちゃ:300g
  • 水:1カップ(200mL)
  • しょうゆ:大さじ1と1/2
  • 本みりん:大さじ2
  • 砂糖:大さじ1

かぼちゃが一段でちょうど並ぶ大きさの鍋と、調理用のキッチンペーパーを用意します。このレシピでは本みりんを使用します。キッコーマンは、本みりんが風味を整えるだけでなく、煮崩れを防ぐ働きもあると紹介しています。

かぼちゃを煮崩れさせない煮方

1. わたを取り、4cm角に切って面取りする

かぼちゃの種とわたをしっかり除き、4cm角ほどに切ります。切り口の角を薄く削り、皮の硬いところを部分的にこそげ取ります。切った大きさが極端に違うと火の通り方にも差が出るので、できるだけそろえましょう。

2. 鍋で調味料を先にひと煮立ちさせる

鍋に水200mL、しょうゆ大さじ1と1/2、本みりん大さじ2、砂糖大さじ1を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせます。

かぼちゃを入れる前に調味料を煮立てるのは、本みりんのアルコール分を飛ばすためです。かぼちゃを入れてから長く煮立てなくて済み、煮崩れを防ぎやすくなります。

3. 火を止め、皮を上にして一段に並べる

いったん火を止めてから、かぼちゃを皮が上になる向きで、重ならないように並べます。キッコーマンでは、形の美しさを優先するときは皮を上にする方法を勧めています。

鍋が小さすぎてかぼちゃが重なると、煮汁が均一に行き渡りにくくなり、崩れやすくなります。反対に鍋が大きすぎると、煮汁が早く減りやすいため、ちょうど並ぶ大きさを選びましょう。

4. 煮汁をかけ、弱火で10~12分煮る

鍋を再び中火にかけ、煮立ったらスプーンでかぼちゃの上から煮汁をかけます。水でぬらした調理用キッチンペーパーを落としぶたのようにかぶせ、鍋のふたを少しずらしてのせます。火を弱め、10~12分静かに煮ましょう。

落としぶたは少ない煮汁を全体に行き渡らせるための工夫です。ペーパーは調理での加熱に対応したものを使い、鍋から外へはみ出させないようにします。煮ている途中は、かぼちゃを菜箸で何度もつついたり、ひっくり返したりしないようにしましょう。

5. 竹串で確認し、ふたを外して約10分置く

かぼちゃの厚い部分に竹串を刺し、火の通りを確かめます。キッコーマンのレシピでは、少し硬さが残るくらいで火を止めてもよいと案内しています。足りなければ弱火でもう少し煮て、再度確認してください。

火を止めたらふたを外して約10分置きます。余熱で火が通りすぎるのを抑えながら、味と形を落ち着かせるためです。盛りつけるときは、へらなどを下から入れて一切れずつそっと持ち上げましょう。

皮を上にする?下にする?

かぼちゃの皮の向きは、すべてのレシピで同じではありません。キッコーマンは、形をきれいに保つことを優先するときは皮を上にし、皮までやわらかくしたいときや味をしみ込ませたいときは皮を下にする方法を紹介しています。

実際、カゴメの別の煮物レシピは、皮を下にして重ならないように並べる作り方です。ただし、材料の量や煮る時間も違います。今回は皮を上にして10~12分煮るキッコーマンの方法を紹介しているので、皮の向きだけ別のレシピと入れ替えず、まずは手順どおりに試しましょう。

煮崩れさせずにほくほくに仕上げるポイント

  • 下ごしらえでわたと角を取り除く:やわらかい部分や角から崩れるのを減らします。
  • かぼちゃを重ねずに並べる:火を通しながら形を保ちやすくします。
  • 強く煮立て続けない:煮立ったら弱火にし、静かな状態で加熱します。
  • 煮汁を全体に行き渡らせる:落としぶたを使い、かぼちゃをむやみに動かさないようにします。
  • 火を止める時期を竹串で判断する:やわらかくなりすぎる前に火を止め、ふたを外して落ち着かせます。

かぼちゃの種類や大きさによって食感は違います。時間は目安と考え、切ったかぼちゃの厚い部分を確認しながら、好みのほくほく感に仕上げましょう。

もし煮崩れてしまったら?

一度崩れた果肉を、元の四角い形に戻すのは難しいものです。そのまま何度も混ぜて直そうとせず、火を止めて器へ移しましょう。

カゴメは、煮崩れたかぼちゃの煮物を豆やマヨネーズなどと合わせるサラダに作り替える方法を紹介しています。形が保てなかった場合も、無理に煮続けず、つぶして食べる料理へ利用できます。

まとめ

かぼちゃを煮崩れさせないには、種とわたを丁寧に除き、4cm角に切って面取りしておくことが大切です。かぼちゃが重ならない鍋に皮を上にして並べ、落としぶたを使って弱火で10~12分煮ます。竹串で確認して火を止め、ふたを外して約10分置くと、形を保ったほくほくの煮物に仕上げやすくなります。

参考資料