にんにくの臭いを手につけないようにするには?調理時のコツ
にんにくの臭いを手につけにくくするには、切ったにんにくの汁に直接触れないことがいちばん大切です。調理用の使い捨て手袋を使うか、皮むき器、指ガード付きスライサー、にんにくプレスなどを使って、指で触れる回数を減らしましょう。
にんにくの皮をむくときだけでなく、刻んだものをまな板から鍋へ移すときにも気をつけると、手に臭いが移りにくくなります。
にんにくを切ると手が臭くなるのはなぜ?
にんにくには「アリイン」という成分があり、刻んだりすりおろしたりして細胞が壊れると、酵素の働きで香りの強い「アリシン」が生まれます。JAグループも、にんにくを刻んだりすりおろしたりするとアリシンが多く発生すると説明しています。
皮がついたままのにんにくよりも、切り口やつぶした部分を指で触ると、香りの成分を含む汁が手につく機会が増えます。そこで、臭いがついたあとに何かで消そうとするより、切り口を素手で触らないように準備することから始めましょう。
方法1:調理用の使い捨て手袋を使う
みじん切りやすりおろしなど、にんにくに何度も触れる調理では、食品に使用できる使い捨て手袋が使いやすい方法です。
- 調理を始める前に、流水と石けんで手を洗います。
- 手に合う大きさの、清潔な食品用手袋を着けます。大きすぎて指先が余るものは避けます。
- にんにくの皮をむき、切ったり刻んだりします。手袋に汁がついたら、ほかの食材や引き出しの取っ手をむやみに触らないようにします。
- 調理が終わったら、にんにくの汁が付いた外側を素手で触らないよう、裏返しながら外して捨て、再び手を洗います。
農林水産省も、調理前は手を洗い、使い捨て手袋が汚れたり破れたりした場合は新しいものへ交換するよう案内しています。手袋は臭い対策のためだけでなく、清潔に調理するためにも正しく使いましょう。
包丁を使うときは、手袋の指先が長く余っていると扱いにくくなります。手袋をしたままでも、刃から指を離し、安定したまな板の上で作業してください。
方法2:皮むき器を使って薄皮をむく
にんにくの薄皮をむくときに指先が臭くなるのが気になるなら、シリコーンゴム製の筒形皮むき器が便利です。パール金属の公式ショップでも、転がすだけで皮がむけ、においが手につきにくい道具として紹介されています。
- にんにくを房から1片ずつ分けます。
- 製品の説明に従って、乾いた筒形の皮むき器ににんにくを入れます。
- 手のひらで筒の上を軽く押し、台の上で前後に転がします。
- 皮がはがれたら、器の中身をまな板や小皿へ出します。むけたにんにくを指で何度も持ち直さないようにしましょう。
皮むき器を使っても、むいたにんにくを素手でつかんで刻めば臭いが移ることがあります。次の切る工程も、手袋や専用の道具を使うとより効果的です。道具に汁が残ったら、使用後に洗って乾かします。
方法3:薄切りやみじん切りは専用の道具を使う
薄切りなら指ガード付きスライサー
にんにくの薄切りには、にんにくを入れて固定できるホルダー付きのスライサーがあります。貝印の「ニンニクスライサー」も、専用ホルダーににんにくを入れて、手で直接触れにくくしたままスライスする構造です。
使うときは、説明書どおりにホルダーに入れて刃の上を動かし、切ったにんにくはスプーンなどで受け皿や鍋へ移します。小さくなった最後の一片を、指で刃に押しつけないようにしてください。
みじん切りなら小型のカッターやにんにくプレス
みじん切りが必要な料理なら、小型のにんにく用カッターやプレスを使う方法があります。貝印は、皮をむいたにんにく1片を容器に入れ、ふたを閉じて前後に動かすだけで細かくできる専用カッターを紹介しています。
道具を使えば、刻んでいる途中でにんにくを指先で押さえる必要が少なくなります。刻んだものはスプーンやへらで取り出し、刃や押し出し口を洗うときも素手で直接こすらないようにしましょう。刃のある部品は製品の説明に従って安全に洗います。
包丁で切るときは、手に汁を広げない
専用道具を使わず包丁で刻む場合も、手袋を着ける以外に、にんにくへ触れる回数を少なくする工夫ができます。
キッコーマンの基本の切り方では、薄皮をむいたにんにくを縦半分に切り、芯を取り、切り口を下にして安定させてから薄切りやみじん切りにします。小さなにんにくを不安定な状態で押さえずに済むよう、切る前に置き方を整えましょう。
刻んだあとは、指でかき集めず、木べらやスプーンでまな板から取り、鍋やフライパンに入れます。まな板や包丁の柄に汁がついていることもあるので、作業後は調理器具も洗います。
電子レンジで先に加熱する方法は向いている?
にんにくの強い香りそのものを和らげたい場合は、先に少し加熱する方法もあります。パナソニックは、薄皮を付けたままのにんにく1片をラップで包み、電子レンジ500Wで約20秒、様子を見ながら加熱する方法を紹介しています。
ただし、加熱すると生のにんにくと香りや食感が変わります。生のにんにくをすりおろす料理などには向きません。また、にんにく1片のような少量の加熱では、時間が長すぎると発煙・発火のおそれがあります。機種の説明書を確認し、指定の出力と時間を目安にしてください。加熱後は熱いので、少し冷ましてから扱います。
これは料理に使うにんにくの香りを弱める方法です。生の香りを残したまま手への付着を防ぎたい場合は、手袋や道具で直接触れない方法を選びましょう。
もし手に臭いがついてしまったら?
調理中ににんにくの汁が手についたら、まず流水と石けんで指先、指の間、爪の周りまで丁寧に洗います。農林水産省も調理時の基本として、流水と石けんによる十分な手洗いを案内しています。
洗っても香りが残ることはありますが、食器用の強い洗剤や刺激のあるものを手に何度も使ってこする必要はありません。次回は切ったにんにくに直接触れないようにすれば、臭いがつく機会を減らせます。
まとめ
にんにくの臭いを手につけにくくする一番のコツは、切り口や汁を素手で触らないことです。調理用手袋を使い、皮むき器、指ガード付きスライサー、にんにくプレスなどを活用しましょう。刻んだあとも指でかき集めず、スプーンやへらで移すと、調理の最後まで手を汚しにくくなります。