カメムシが洗濯物につくのはなぜ?寄せつけにくくする方法
カメムシが洗濯物につくのは、特に秋になると、越冬場所を探す種類が建物の周りへ飛んできて、衣類やすき間に潜り込もうとするためです。洗濯物そのものを食べに来ているわけではありません。カメムシが多い時期は部屋干しに切り替え、外干しした日は取り込む前によく確認して軽く払うと、室内へ一緒に持ち込むのを減らせます。
秋は越冬場所を探して建物の近くへ飛んでくる
京都市では、カメムシ類は10~11月ごろになると越冬場所を探して屋内へ入り込み、日当たりのよい建物の外壁に飛来して、隙間へ潜り込む行動を繰り返すと説明しています。その途中で、外に干した洗濯物に付着することがあります。
倉吉博物館の資料でも、クサギカメムシは11月ごろの暖かい日に多く飛び、洗濯物につくことがあり、越冬のために狭い隙間を求めて飛来するとされています。地域やカメムシの種類によって時期は多少変わりますが、秋は特に注意しやすい季節です。
衣類の折り目やすき間は隠れ場所になりやすい
横浜市環境科学研究所が、南向きのベランダに干した洗濯物を11か月調べた記録では、クサギカメムシとキマダラカメムシが実際に洗濯物から確認されています。クサギカメムシについては、秋から初冬に越冬場所を求め、各種の隙間や衣類などへ潜り込むことが説明されています。
そのため、洗濯物にカメムシがいるのは、衣類が特別なエサだからというより、外を移動しているカメムシが着地したり、身を隠せそうな場所として入り込んだりするためと考えると分かりやすいでしょう。
多い時期は部屋干しに切り替える
春日市は、カメムシが多く発生している時期には部屋干しをすすめています。外に洗濯物を出さなければ、飛来したカメムシが衣類に付着する機会そのものを減らせます。
毎日部屋干しにするのが難しい場合でも、家の外壁やベランダでカメムシを何匹も見かける日だけ室内に干すなど、発生状況に合わせて切り替える方法があります。
外干ししたら、取り込む前に確認して軽く払う
春日市では、洗濯物を取り込む際にカメムシが付いていないかよく確認し、軽く払ってから取り込むよう案内しています。
シャツやズボンは、表面だけでなく、袖口や裾、衣類が重なっている部分なども目で確認すると見落としを減らせます。強くたたくのではなく、カメムシがいないことを確認しながら軽く払うのがポイントです。
見つけても潰さず、そっと取り除く
カメムシは刺激を受けると強いにおいを出します。京都市は、刺激によって強烈な悪臭を放つと説明しています。洗濯物の上でつぶすと、においが衣類に付く原因になります。
春日市では、素手で触ったり、たたき潰したり、掃除機で吸い込んだりせず、ガムテープや紙などを使って、潰さないようにそっと捕まえる方法を案内しています。洗濯物に付いている場合も、無理に振り落とすより静かに取り除きましょう。
ベランダ周辺への飛来も減らす
カメムシは建物の周りへ飛来してから、窓や換気口などの隙間に入り込みます。京都市と春日市では、不要な照明を減らすことや、近紫外線を抑えた照明を使うこと、網戸や窓の隙間をふさぐことを予防策として紹介しています。
また、カメムシがよく付く草木が家のすぐ周りにある場合は、手入れをして繁殖しにくい環境にする方法もあります。洗濯物だけを見るのではなく、ベランダや窓の周りに集まりにくくすることも、室内への持ち込みを減らす助けになります。
まとめ
カメムシが洗濯物につきやすいのは、特に秋に越冬場所を探して建物周辺へ飛来し、衣類や隙間へ潜り込むためです。多い時期は部屋干しに切り替え、外干しした日は取り込む前に確認して軽く払いましょう。付いていた場合は潰さず、紙やガムテープなどでそっと取り除くのが基本です。