セミはなぜ夏に鳴く?鳴いているのはオスだけ?

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夏に聞こえるセミの大きな鳴き声は、主にオスがメスを呼ぶためのものです。多くの身近なセミは夏に成虫になり、その時期に繁殖するため、夏になると鳴き声が目立ちます。ただし、すべてのセミが真夏だけに鳴くわけではありません。種類や地域によって成虫になる時期は違い、春から鳴き始める種類もいます。

大きな鳴き声を出すのはオス

札幌市博物館活動センターは、セミはオスだけが大きな音を出して鳴き、オスが鳴く大きな理由はメスを呼ぶためだと説明しています。兵庫県立人と自然の博物館でも、オスがメスに求愛するために鳴くと紹介されています。

私たちが夏に「ミーンミン」「ジリジリ」と聞いているような大きな鳴き声は、基本的にオスのものです。メスを見つけ、繁殖につなげるための合図として鳴き声が使われます。

種類ごとに鳴き声が違うのは、同じ種類の相手を呼ぶため

札幌市博物館活動センターでは、同じ種類のメスを呼ぶため、鳴き声はセミの種類によって違うと説明しています。たとえば、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシなどは、それぞれ違う声で鳴きます。

鳴き声が種類ごとに違うことで、たくさんの昆虫がいる中でも、同じ種類どうしで相手を見つけやすくなると考えると分かりやすいでしょう。

夏に鳴き声が多いのは、成虫になる時期が夏に重なる種類が多いから

セミは幼虫の時期を地中で過ごし、数年後に地上へ出て羽化し、成虫になります。札幌市のセミ調査資料では、メスは木の枝や樹皮に産卵し、ふ化した幼虫は地中に潜って植物の根から汁を吸いながら成長し、その後地上へ出て羽化すると説明されています。

成虫として活動する時期は種類によって異なります。札幌市の資料では、アブラゼミやミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシなどは主に7~8月、コエゾゼミは7~9月とされています。こうした夏に成虫になる種類が多いため、私たちはセミの声を「夏の音」と感じやすいのです。

セミは真夏だけに鳴くわけではない

「セミ=真夏」という印象がありますが、種類によってはもっと早く鳴き始めます。札幌市では、エゾハルゼミが5~6月ごろから鳴き始めると紹介されています。札幌市の別の資料では、エゾハルゼミの時期は5~7月とされています。

つまり、「暑くなったからすべてのセミが一斉に鳴き始める」というより、それぞれの種類に成虫として現れる季節があり、その時期にオスが鳴くと考えるのが正確です。

あの大きな音は体を使って出している

兵庫県立人と自然の博物館では、セミの腹部の中を観察すると、大きな音を出すための筋肉が見えると紹介しています。小さな体ですが、腹部の構造を使って大きな音を響かせています。

鳴き声は人間の声のように口から出しているのではありません。オスには、大きな音を出すための筋肉など、鳴き声を生み出す体の仕組みがあります。

まとめ

夏にセミの声がよく聞こえるのは、夏に成虫になる種類が多く、その時期にオスがメスを呼んで鳴くためです。大きな鳴き声を出すのはオスで、種類ごとに鳴き声も違います。ただし、春から鳴くセミもいるため、「すべてのセミが真夏だけに鳴く」というわけではありません。

参考資料