黒い服が白っぽくなるのはなぜ?色あせを防ぐ洗濯方法

洗濯・衣類
ソボチエ編集部

黒い服が洗濯を重ねるうちに白っぽく見えるのは、表面のこすれによる「白化」や、染料そのものの色あせが主な原因です。ただし、白い糸くずや洗剤・柔軟剤の残りが付着して白っぽく見えているだけの場合もあります。

色あせを抑えるには、洗濯表示を確認したうえで、裏返して摩擦を減らし、必要以上に強く洗わず、干すときは直射日光を避けるのが基本です。まずは白っぽさの原因を見分けてから対策しましょう。

黒い服が白っぽくなる原因は一つではない

黒い服の白っぽさには、いくつかの原因があります。

  • 洗濯中の摩擦で表面が削れたり毛羽立ったりして白く見える
  • 洗濯を繰り返して染料が変化し、色そのものが薄くなる
  • 日光の紫外線で染料が影響を受け、色あせる
  • 白い糸くずや繊維が表面に付着する
  • 洗剤や柔軟剤が残り、白いシミのように見える

原因によって、洗い直せば改善するものと、元に戻しにくいものがあります。

摩擦で表面が毛羽立つと「白化」して見える

ライオンは、洗濯中に衣類同士や洗濯槽とこすれると、繊維の表面が削られて染色されていない部分が見えたり、表面が毛羽立って光の反射が変わったりし、白っぽく見えることがあると説明しています。

黒や濃紺のような濃い色は、こうした変化が目立ちやすくなります。

摩擦を減らしたい衣類は、洗濯表示を確認したうえで裏返し、必要に応じて洗濯ネットへ入れ、表示に合った弱い洗い方を選びます。

染料そのものが色あせることもある

黒い服が全体的に少しずつ薄くなっている場合は、染料自体が変化していることがあります。

ライオンは、色あせの原因の一つとして、水道水に含まれる塩素成分が衣類の染料と反応することを挙げています。また、洗濯回数が多いほど水道水に触れる回数も増えるため、色あせしやすくなると説明しています。

ただし、色あせの原因がすべて水道水の塩素というわけではありません。素材や染料、洗い方などによっても変わります。

染料そのものが落ちたり変質したりした色あせは、通常の洗濯で元の黒さへ戻すことはできません。予防することが大切です。

白いものが表面に付いているだけの場合もある

洗濯後に急に白っぽく見えたときは、色あせではなく付着物の可能性も確認します。

日立は、黒や濃紺の衣類では白い糸くずや衣類の繊維が目立ちやすいと案内しています。白いものを手で払って簡単に取れるなら、糸くずや繊維の可能性があります。

一方、洗剤や柔軟剤を入れすぎたり、うまく溶けなかったりすると、白いシミのように残ることがあります。日立は、触るとぬるっとして取れにくい場合は、洗剤や柔軟剤の溶け残りが考えられるとしています。

この場合は、色あせ対策ではなく、洗剤・柔軟剤の適量やすすぎ、糸くずフィルターなどを見直します。

色あせを抑えるなら裏返して洗う

黒い服の表面を摩擦から守りたいときは、裏返して洗う方法があります。

ライオンは、色落ちや白化を防ぐ方法として、衣類を裏返して洗濯ネットに入れ、弱い水流で洗う方法を紹介しています。

ただし、どの衣類でも同じコースで洗えるわけではありません。消費者庁の洗濯表示を確認し、洗濯おけの数字・下線・手洗い記号など、その衣類に指定された条件を優先してください。

黒い服は糸くずの出やすい物と分ける

黒い衣類は、白い糸くずが少し付くだけでも目立ちます。

タオルなど繊維くずが出やすい物とは分けて洗うと、白い付着物を減らしやすくなります。洗濯機の糸くずフィルターも、詰まりや汚れがないか確認しましょう。

洗剤と柔軟剤は適量を守る

色あせを防ぎたいからといって、洗剤や柔軟剤を多く入れる必要はありません。

日立は、洗剤や柔軟剤を入れすぎると、溶け残りによって白いシミが残る場合があると案内しています。洗剤の容器と洗濯機の取扱説明書を確認し、洗濯物量に合った量を使いましょう。

衣類に「中性洗剤使用」などの注意書きがある場合は、その指定に従います。色あせ防止機能をうたう洗剤を使う場合も、衣類と洗剤の表示を確認して使ってください。

すすぎを必要以上に増やさない

洗剤残りを防ぐためには十分なすすぎが必要ですが、色あせが気になる衣類で、必要以上にすすぎ時間や回数を増やすのも避けます。

ライオンは、水道水中の塩素による色あせ対策として、すすぎ回数をなるべく少なくする方法を挙げています。

すすぎ回数は自己判断で極端に減らさず、使用する洗剤の表示と洗濯機の設定に従います。白い洗剤残りが出る場合は、洗剤量や洗濯物の量、洗濯機の使い方も合わせて確認してください。

干すときは直射日光を避ける

黒い服は、洗い方だけでなく干し方でも色あせします。

ライオンは、紫外線が衣類の染料へ影響して色変化を起こすため、色あせが気になる衣類は裏返して陰干しする方法をすすめています。

まず洗濯表示の乾燥方法を確認し、日陰干しの指定がある場合は必ず従います。指定がなくても、黒い色を長く保ちたい衣類は、強い直射日光を避けて干すと色の変化を抑えやすくなります。

塩素系漂白剤で黒さを戻そうとしない

黒い服が白っぽくなったからといって、自己判断で塩素系漂白剤を使うのは避けます。漂白剤は衣類の染料へ影響し、さらに色が抜けることがあります。

漂白剤を使えるかは洗濯表示の三角形の記号で確認し、使用する製品の注意事項にも従ってください。

まとめ

黒い服が白っぽくなる主な原因は、摩擦による白化、染料の色あせ、日光による退色です。一方、白い糸くずや洗剤・柔軟剤の残りが付いているだけのこともあります。

色あせを抑えるには、洗濯表示を守り、裏返して摩擦を減らし、洗剤を適量使って、直射日光を避けて干します。白い付着物なら、分け洗いや洗剤量、糸くずフィルターも見直しましょう。

参考資料