長期間しまっていた服の黄ばみを落とすには?
長期間しまっていた服の黄ばみは、洗濯で落としきれずに残った汗や皮脂が、保管している間に酸化して目立ってきた可能性があります。家庭で水洗いでき、酸素系漂白剤を使える衣類なら、黄ばみの強い部分を前処理したあと、酸素系漂白剤などでつけ置きしてから洗うのが基本です。
ただし、白い服だから強い漂白剤を使ってよいとは限りません。最初に洗濯表示と素材を確認し、色柄物やウール・絹などは使える漂白剤を慎重に選びましょう。
しまっていた服があとから黄ばむのはなぜ?
花王では、しまっておいた白いワイシャツの黄ばみについて、洗濯で落としきれなかった汗や皮脂が、時間の経過とともに酸化して黄色くなったと考えられると説明しています。
特に襟、袖口、脇などは汗や皮脂が付きやすい場所です。しまう前には目立たなかった汚れでも、長く保管しているうちに黄ばみとして見えてくることがあります。
まず洗濯表示で家庭で処理できるか確認する
黄ばみ落としを始める前に、衣類のタグを確認します。消費者庁の洗濯表示では、洗濯おけに×が付いた表示は家庭で洗濯できません。また、三角形の記号は漂白処理を表します。
- 三角形だけ:塩素系・酸素系漂白剤を使用できる
- 三角形に斜線が2本:酸素系漂白剤は使用できるが、塩素系漂白剤は使用できない
- 三角形に×:漂白処理はできない
漂白できる表示でも、漂白剤の製品側で使えない素材が決められていることがあります。衣類の表示と漂白剤の表示の両方を確認してください。
長期保管で出た黄ばみを落とす手順
1. 襟・袖・脇など黄ばみが濃い部分を前処理する
黄ばみが一部分に集中している場合は、衣類に使える液体洗剤や部分洗い剤を汚れへなじませてから洗います。ライオンでも、襟・袖・脇のしつこい汚れには液体洗剤や部分洗い剤を塗布する方法を案内しています。
液体の酸素系漂白剤には、製品によって汚れへ直接つけられるものもあります。原液を使えるか、つけたあとすぐ洗うのかは製品ごとに異なるため、表示された使い方に従いましょう。
2. 全体の黄ばみは酸素系漂白剤でつけ置きする
通常の洗濯だけでは落ちにくい黄ばみは、酸素系漂白剤を使える衣類なら、つけ置きを試します。花王は、保管中に出た黄ばみに対して、使用できる衣類であることを確認したうえで、酸素系漂白剤などを水やぬるま湯によく溶かし、黄ばんだ部分が液面から出ないようにつけ置きする方法を案内しています。
使用量とつけ置き時間は、使う漂白剤の表示に従います。水温も高ければよいわけではありません。洗濯表示に「40」とある衣類なら40℃が上限、「30」なら30℃が上限です。衣類の表示を超える温度にしないでください。
3. つけ置き後は表示に合った方法で洗う
つけ置きが終わったら、漂白剤の表示に従ってすすぐか、そのまま洗濯用洗剤で洗います。洗濯機のコース、脱水、干し方も衣類の洗濯表示に合わせます。
色柄物やデリケートな素材は漂白剤選びに注意する
酸素系漂白剤は色柄物に使える製品がありますが、染色の状態によっては変色や色落ちが起こることがあります。ライオンは、色柄物に使う前に目立たない場所で確認し、変色したり白い布に色が移ったりするものには使わないよう案内しています。
ウールや絹も、酸素系なら何でも使えるわけではありません。たとえば花王の粉末タイプの酸素系漂白剤は、ウール・絹や「中性」「中性洗剤使用」と表示された衣類には使えません。一方、液体タイプにはウールや絹に使える製品もあります。
家庭で水洗いできない服、漂白禁止の服、素材や装飾がデリケートで判断に迷う服は、無理に自宅で処理せずクリーニング店へ相談しましょう。
白い服でも塩素系漂白剤をすぐ使わない
白い服だからといって、塩素系漂白剤を使えるとは限りません。塩素系漂白剤は、洗濯表示と素材の両方で使用できることを確認する必要があります。
またライオンでは、白いワイシャツの襟や袖に使われるメラミン系樹脂が塩素系漂白剤と反応し、黄ばむことがあると説明しています。長期保管後の黄ばみを落とすときも、「白物だから塩素系」と決めつけず、まず衣類に合う方法を選んでください。
落ちないときは濃度・温度・時間を自己判断で増やさない
一度の処理で黄ばみが残っても、漂白剤を濃くしたり、洗濯表示より熱いお湯を使ったり、表示時間を超えて長くつけ置きしたりしないでください。洗濯表示は、衣類に回復できない傷みを起こさないための処理条件を示すものです。
表示どおりに処理しても落ちない場合や、大切な衣類、古い衣類では、それ以上の自己処理を続けず、クリーニング店へ黄ばみの状態を見せて相談するほうが安全です。
まとめ
長期間しまっていた服の黄ばみは、残った汗や皮脂の酸化が原因になっていることがあります。家庭で洗えて酸素系漂白剤を使える衣類なら、部分汚れを前処理し、製品表示に従ってつけ置きしてから洗う方法を試せます。
色柄物やウール・絹、家庭洗濯禁止の服では方法が変わります。白い服でも強い漂白剤を自己判断で使わず、洗濯表示と漂白剤の表示を確認してから処理しましょう。