贈り物を受け取ったらいつお礼をする?連絡のタイミング

マナー・付き合い
ソボチエ編集部

贈り物のお礼は、手渡しなら受け取ったその場で、配送で届いたなら当日か翌日を目安に伝えましょう。送り主が気にかけているのは、品物が無事に届いたか、喜んでもらえたかということです。親しい相手なら電話やメッセージでもかまいません。目上の方や取引先など、改まったお礼が必要な相手には、まず到着を連絡し、その後できれば2〜3日以内にお礼状を出すと丁寧です。品物を使い終えたり、お返しを用意したりするまで、お礼を待つ必要はありません。

お礼の基本は「受け取ったらすぐに伝える」

リンベルの贈答マナーや、マナー講師が解説する『天然生活』の記事では、いただきものへのお礼を当日か翌日までに伝えるようすすめています。大切なのは、長い文章を用意することより、贈り主の心遣いに早く応えることです。

手渡しの場合と配送の場合では、お礼の仕方が少し違います。直接会って受け取ったときは、その場で目を見て「ありがとうございます」と伝えます。配送の場合は、宅配業者にお礼を言うだけでは贈り主には伝わらないため、送り主本人へ連絡しましょう。

お礼の連絡に全国共通の厳格な期限があるわけではありません。とはいえ、時間がたつほど相手は「無事に届いただろうか」と気になりやすいので、連絡を後回しにしないことが基本です。

手渡しされたときは、その場でお礼を伝える

友人から誕生日プレゼントを受け取ったときや、訪問先で手土産をいただいたときは、まずその場で感謝を伝えましょう。「選んでくれてありがとう」「気にかけていただいてうれしいです」など、短い言葉で十分です。

その場で箱を開けられなかった場合も、無理に開封する必要はありません。帰宅して品物を確認したあと、改めて感想を伝えると気持ちがより伝わります。たとえば「帰ってから開けたよ。素敵な色のタオルをありがとう」といった一言でかまいません。

相手といつも顔を合わせる関係なら、改まった連絡を重ねるより、次に会ったときに「この前の品、とても助かりました」と伝える方法もあります。

宅配便で届いたら、当日か翌日に到着を知らせる

宅配便や郵便で贈り物が届いたら、品物を受け取ったことを贈り主へ知らせるのがお礼の第一歩です。三越伊勢丹や小田急百貨店の贈答マナーでも、配送された贈り物へのお礼は早めに伝えるよう案内しています。

まず差出人と品物を確認し、普段の連絡方法で「本日、贈り物が届きました。ありがとうございます」と伝えましょう。まだ中身を使っていなくても、到着の連絡と感謝は伝えられます。

夜遅くに受け取った場合は、無理に電話をかけず、相手が読みやすい時間にメッセージを送るか、翌日に電話をする方法があります。連絡の早さと、相手の生活への配慮の両方を考えましょう。

本人が不在で、家族や職場の人が受け取った場合は?

外出中に家族が代わりに荷物を受け取った場合は、帰宅後に差出人と品物を確認し、気付いた時点でお礼を伝えます。旅行中などですぐに中身を見られないなら、受け取ったことが分かった段階で「荷物が届いたと家族から聞きました。ありがとうございます」と先に知らせる方法もあります。

会社に届いた贈り物の場合は、個人宛てなのか、部署や会社宛てなのかを確認します。担当者が受領を確かめたうえで、会社の方針に沿って贈り主へ連絡しましょう。品物を開封していないなら「お品物を受領いたしました」と伝え、実際に使ったかのような感想は書きません。

送り主の名前が分からない場合は、送り状や同封のカードを確認してから連絡します。推測で別の人へお礼を伝えるよりも、まず贈り主を確かめることが大切です。

電話・メール・メッセージはどう使い分ける?

お礼の方法は、相手との関係や普段の連絡手段に合わせて選びます。

相手 最初の連絡の例 その後の対応
親しい友人・きょうだい 電話・メッセージ 会ったときに感想を添えてもよい
親族・普段交流のある知人 電話・メール 関係に応じてお礼状も選べる
恩師・上司など目上の方 電話などで早めに伝える 改まった贈り物ならお礼状が丁寧
取引先・仕事関係 受領確認後に電話・メール 会社の慣習に応じてお礼状

リンベルでは、普段から顔を合わせる上司や同僚にはメールと口頭を組み合わせる方法を、社外の相手や恩師には手紙でのお礼を紹介しています。手紙用品を扱うミドリの「手紙の書き方」でも、仕事関係のお礼状では気持ちや具体的な感想を伝えることが大切とされています。

親しい相手へ毎回封書を出す必要はありませんが、改まった相手にメールだけで済ませてよいか迷うなら、先に連絡したうえで手紙を送ると丁寧です。

改まったお礼状は、できれば2〜3日以内に出す

電話やメッセージによる到着の報告と、正式なお礼状は役割が少し違います。到着の報告は相手を安心させるための連絡で、お礼状は感謝を改まった形で伝えるものです。

高島屋や郵便局のネットショップは、お礼状を受け取ってから3日以内に出すことを目安にしています。すぐに書けない場合は先に電話やメールで伝え、1週間以内を目安にお礼状を出す案内もあります。これは主にお中元・お歳暮などの改まった贈り物での目安で、親しい人からの小さな差し入れすべてに手紙が必要という意味ではありません。

手紙には、品物へのお礼、心遣いをうれしく思ったこと、相手を気遣う言葉などを書きます。長文を用意するよりも、早めに出すことを心がけましょう。

品物を使う前でも、お礼を伝えていい?

お礼の言葉には、実際に確かめたことだけを書くと自然です。食べ物をまだ食べていないなら「家族でいただくのを楽しみにしています」、使っていない日用品なら「大切に使わせていただきます」と伝えられます。

食べたり使ったりした後なら「家族でおいしくいただきました」「毎日の暮らしで役立っています」など、具体的な感想を加えられます。リンベルのマナー記事も、お礼に「感謝」と「感想」を添える方法を紹介しています。

大切なのは、感想を用意してからでないと連絡できないと思い込まないことです。先に到着と感謝を伝え、実際に使った後で機会があれば感想を知らせてもかまいません。

連絡が数日遅れたり、忘れていたりした場合は?

お礼の連絡を忘れていたことに気付いたら、その時点で早めに伝えましょう。「お礼が遅くなり申し訳ありません。先日、素敵な品物をいただきました。ありがとうございました」と、遅れたことへのお詫びと感謝を簡潔に伝えます。

事情があって連絡できなかった場合も、詳しく長い言い訳を書く必要はありません。相手が気になるのは、贈り物が届いたか、気持ちが伝わったかという点です。何日もたったからといって、そのまま連絡しないのは避けましょう。

しばらく後に顔を合わせた場合も、「遅くなりましたが、この前はありがとうございました」と直接伝えられます。改まった贈り物でお礼状を出しそびれていたなら、短いお詫びを添えて手紙を送る方法があります。

すぐに使える、短いお礼の言葉

友人へのメッセージ

「今日、プレゼントが届いたよ。選んでくれてありがとう! 大切に使わせてもらうね。」

親戚への電話

「先ほど贈り物が届きました。いつも気にかけてくださってありがとうございます。家族でいただくのを楽しみにしています。」

目上の方への連絡

「このたびはご丁寧なお品物をお送りいただき、誠にありがとうございました。本日、確かに受け取りました。温かいお心遣いに感謝申し上げます。」

取引先へのメール

「件名:お品物のお礼

〇〇株式会社 〇〇様

いつもお世話になっております。このたびはお心のこもったお品物をお送りいただき、誠にありがとうございました。本日、確かに拝受いたしました。温かいお心遣いに厚くお礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

△△株式会社 △△部 氏名」

仕事で受け取った品物は、会社の贈答品に関する決まりを先に確認しましょう。受け取りを辞退する必要がある場合は、通常のお礼とは分けて対応します。

お礼の連絡と、お返しの品物は別に考える

お礼を伝えることと、お返しの品物を用意することは同じではありません。お中元やお歳暮は、基本的にお返しの品物が不要とされます。一方、結婚祝い・出産祝いなどは、内祝いを贈る慣習があるため、品物の種類に応じて判断します。

どの贈り物でも、お返しを選び終わるまで感謝の連絡を先延ばしにしないことが大切です。まず「受け取りました。ありがとうございます」と伝え、必要なお返しは後から落ち着いて準備しましょう。

参考資料