名刺はどちらから渡す?複数人で交換するときの順番

マナー・付き合い
ソボチエ編集部

名刺交換では、基本的に訪問した側から先に名刺を差し出します。ただし、上司と一緒に訪問したときは、自分から始めず、役職が上の人から順に交換するのが基本です。訪問先にも複数人いる場合は、まず双方の上司同士から交換を始めます。

「どちらの会社が先に渡すか」と「グループの中で誰から交換するか」は別の話です。この二つを分けて考えると、複数人でも迷いにくくなります。

名刺は訪問した側から先に渡すのが基本

一対一の名刺交換では、一般に訪問した側や立場が下の側から名乗り、先に名刺を差し出します。取引先を訪問したなら、「○○株式会社の佐藤と申します。よろしくお願いいたします」と伝えながら渡しましょう。

これは相手への敬意を表す、ビジネスマナー上の目安です。法律で決められた順番ではありません。相手が先に差し出してきたときは、無理に先を争わず、丁寧に受け取れば大丈夫です。

複数人で名刺交換するときの順番

自分一人に対して相手が複数人の場合

訪問先に部長と担当者がいるなら、まず部長、次に担当者の順に名刺を交換します。相手が三人以上でも、役職の高い人から順に交換するのが基本です。

初対面で誰が上司か分からない場合は、最初に進み出た人や、紹介された順番に合わせましょう。役職を推測して決めつける必要はありません。

上司と自分の二人で、一人の相手を訪問した場合

自社側が二人以上なら、自社の上司が先、自分はその後に交換します。上司が名刺を差し出している途中に、その前へ出て交換を始めないようにしましょう。

例えば、営業部長と自分で先方を訪問したなら、まず営業部長が先方の担当者と名刺を交換し、その後に自分が名乗って交換します。

双方が二人ずつの場合

自社が「上司と自分」、訪問先が「上司と担当者」の二人ずつなら、双方の上司同士から始めます。その後、全員が交換できるように進めます。

次は、順番を整理するための一例です。

  1. 自社の上司と、訪問先の上司
  2. 自分と、訪問先の上司
  3. 自社の上司と、訪問先の担当者
  4. 自分と、訪問先の担当者

必ず一組ずつこの順に動かなければならないわけではありません。実際には上司の交換が終わるタイミングや立ち位置によって、二番目と三番目が入れ替わることもあります。上司同士を最初にし、最後まで全員と挨拶することを優先しましょう。

名刺を渡すときの基本的な手順

自分の順番になったら、相手を待たせず、次のように渡します。

  1. あらかじめ名刺入れと、必要な枚数のきれいな名刺を用意します。
  2. 立ち上がって相手の正面に進みます。間に机があれば、できるだけ横へ回ります。
  3. 名刺の文字が相手に読める向きにし、両手で胸の高さに持ちます。
  4. 会社名・部署名・名前を名乗りながら、名刺を差し出します。
  5. 相手の名刺を「頂戴いたします」と言って受け取り、名前を確かめます。

相手も同時に名刺を差し出したときは、右手で自分の名刺を渡し、左手の名刺入れの上で相手の名刺を受け取る方法があります。受け取った後は右手を添え、両手で丁寧に扱いましょう。

名刺に書かれた名前や会社のマークを指で隠さないよう、端の余白を持つことも大切です。

順番が違ってしまったときはどうする?

取引先が先に名刺を出してくれた場合は、「お先に頂戴いたします」と言って受け取ります。その後、「申し遅れました。○○株式会社の佐藤と申します」と伝えて、自分の名刺を渡しましょう。相手と先に渡すことを競うより、挨拶を滞らせないことが大切です。

複数人で順番が分からなくなった場合も、交換済みかどうかを確かめながら、一人ずつ挨拶すれば問題ありません。名刺が足りなくならないよう、訪問前に相手の人数より少し多めに用意しておくと安心です。

覚えておきたいのは、渡し始めるのは訪問側、複数人の交換は役職が高い人からという二つの基本です。決まった順序に気を取られすぎず、目の前の相手に丁寧に名乗ることを心がけましょう。

参考資料