手紙の日付はいつの日を書く?投函日との関係

マナー・付き合い
ソボチエ編集部

便箋に書く手紙の日付は、基本的に手紙を書いた日を記します。書いた翌日にポストへ投函した場合も、日付を必ず投函日に変える必要はありません。

ただし、印刷する挨拶状では差し出す予定日を基準にする場合があり、ビジネスの送付状は実際に発送する日を記すのが基本です。手紙の種類によって、日付が何を表すかを区別すると迷いにくくなります。

便箋の日付は「書いた日」が基本

日本郵便が紹介する一般的な手紙の構成では、文章の最後に「あとづけ」を置き、日付・差出人・宛名を記します。レター用品を扱うミドリも、便箋の「後付」に書くのは手紙を書いた日付と説明しています。

例えば、10月10日に書き終えた手紙なら、後付の日付は「10月10日」です。これは「いつ、この文章を書いたか」を伝えるためのもので、相手に届く日や郵便局へ差し出す日とは別に考えます。

郵便配達に時間がかかることや、投函する都合が変わることもあります。書いた日と投函日が一致しないだけで、日付を書き間違えたことにはなりません。

翌日や数日後に投函するときは直す?

手紙を書いた日と、実際に送る日が違う場合を例で見てみましょう。

書いた日 投函した日 便箋の日付の考え方
10月10日 10月10日 10月10日と書きます。
10月10日 10月11日 書いた日の10月10日のままで構いません。
10月10日 10月15日 10月10日のままでも、内容が古くなっていないか確認します。

数日置いてから出す場合は、日付だけを変えるよりも、文章の内容が今も正しいかを見ることが大切です。「明日お伺いします」「今週末にお送りします」など、書いたときから意味が変わった言葉は、投函前に直しましょう。

手紙全体を書き直すなら、書き直して完成させた日を日付にするのが自然です。お礼やお詫びなど早く伝えたい内容は、日付を整えるだけでなく、投函を後回しにしないことも大切です。

投函日や差し出し予定日を書く場合もある

まとめて印刷する挨拶状

転居や就任などの挨拶状を印刷して送る場合は、実際に書いた日だけでなく、差し出し予定日を日付に使うことがあります。挨拶状印刷の専門会社アサヒアートも、書いた日または差し出し予定日を基準とする書き方を案内しています。

例えば、10月末に作った挨拶状を11月にまとめて送るなら、投函予定に合わせて「11月」と記す方法があります。発送予定が変わったときは、印刷済みの日付と挨拶文が不自然にならないか確認しましょう。

ビジネスの送付状

取引先へ書類を送る際に添える「送付状」は、個人的な手紙と役割が違います。送付状の日付は、その書類を発送する日、つまり投函日を基準にします。高知工科大学の就職活動向け資料でも、応募書類に添える送付状は投函日を書くと案内しています。

仕事で使う文書に日付の指定がある場合は、その様式に合わせます。作成日、発送日、提出日など、何の日付を求められているかを最初に確かめてください。

日付を書く位置はどこ?縦書きと横書きの違い

改まった便箋の手紙では、結びの言葉の後に日付・差出人・宛名を記す「後付」が一般的です。

縦書きの場合

本文の次の行に日付を書き、その後に差出人、宛名と続けます。縦書きの日付には漢数字を使うと整った印象になります。

日付の例:令和八年十月十日

西暦なら「二〇二六年十月十日」と書くこともできます。和暦は「令和八年」、西暦は「二〇二六年」のように、どちらの年の表し方を使うか決めて、全体をそろえましょう。

横書きの場合

横書きの便箋でも、文章の後に日付を記せます。数字は算用数字を使い、「2026年10月10日」のように書くと読みやすくなります。

なお、横書きのビジネス文書や送付状では、本文より前の上部に日付を置く形式もあります。便箋の私信と会社の文書では、日付の位置が同じとは限りません。

年月日はどこまで書く?和暦・西暦・「吉日」の扱い

改まった手紙は、年・月・日をそろえて書くのが正式な形です。ミドリの手紙マナーでは、月日だけでもよいと案内しています。年を省くか迷ったら、後から読み返してもいつの手紙か分かる年月日で書くと親切です。

和暦と西暦は、手紙の書き方や相手に合わせて選びます。縦書きには和暦と漢数字、横書きには西暦と算用数字を使う形がよく見られますが、どちらかでなければ失礼ということではありません。

お祝い事の案内状では「令和八年十月吉日」のように、日にちを特定しない書き方もあります。「吉日」はお祝いの場面で用いられる表現なので、お詫び状やお悔やみの手紙、通常のビジネスの送付状には使いません。

封筒にも日付を書く?省略できる手紙は?

便箋の後付と別に、封筒の裏に封をした日を書くこともできます。ミドリは、封筒に封かん日を添えるとより丁寧な書き方になると案内しています。ただし、必ず書く必要はありません。便箋に書いた日と封をした日が違う場合は、それぞれの意味に合わせて考えます。

はがきは宛名と差出人を表面に書けるため、便箋と同じ後付を裏面に置く必要はないとされています。短い一言のメッセージも、形式ばった日付を必ず付けるものではありません。一方、正式な手紙では、読み返したときに時期が分かるよう日付を記しておきましょう。

日付を入れた短い書き方の例

10月10日に書いた手紙を翌日に投函する場合、縦書きの後付なら次のように書けます。

敬具

令和八年十月十日

山田花子

佐藤久子様

横書きなら、日付を「2026年10月10日」として書いても構いません。

便箋に書く日付は、まず「書いた日」を基準にし、挨拶状や送付状のように発送日が大切な文書では、その目的に合わせて記入します。

参考資料