鏡餅はどこに飾る?昔ながらの飾り場所と現代の置き方

季節・年中行事
ソボチエ編集部

鏡餅を飾る場所は、昔ながらの家では床の間や神棚が代表的です。床の間や神棚がない場合は、リビングやダイニングの清潔な棚・台に飾ってもかまいません。玄関や台所、仕事場など、暮らしの中で大切にしている場所に供える習わしもあります。置き場所は形だけにこだわらず、安定して飾れる場所を選びましょう。

鏡餅を床の間や神棚に飾るのはなぜ?

鏡餅は、新年に家を訪れる年神さまへのお供え物です。年神さまをお迎えし、一年の幸せや実りを願う気持ちを込めて供えます。秋田県神社庁も、正月には神棚や床の間に鏡餅を供える家庭や地域があると案内しています。

床の間は、掛け軸や花などを飾る、和室の中でも大切にされてきた場所です。神棚は神さまをおまつりする場所なので、どちらも鏡餅を丁寧に供える場所として選ばれてきました。

昔ながらの飾り方では、床の間に大きめの鏡餅を置き、神棚には場所に合う小さめの鏡餅を供える例があります。ただし、大きさや置く場所が全国一律に決まっているわけではありません。日本鏡餅組合は、感謝の気持ちをもって、暮らしの中の大切な場所に供えることを勧めています。

床の間がない家ではリビングやダイニングに飾れる

マンションや洋室中心の家など、床の間や神棚がない住まいなら、家族が集まる場所を選ぶとよいでしょう。鏡餅を製造する前原製粉も、床の間がない家庭ではリビングやダイニングの机・棚を飾る場所として挙げています。

置き場所の具体例には、次のようなものがあります。

  • リビング:チェストや飾り棚の上など、家族の目に入りやすい場所。
  • ダイニング:食卓の端やサイドボードなど、食事や片付けの邪魔にならない場所。
  • 玄関:靴箱の上の棚など、出入りの妨げにならず、ほこりや水がかかりにくい場所。

日本鏡餅組合は玄関も供える場所の一つとして紹介しています。家の中でどこを大切な場所と考えるか、地域や家庭の習わしによって選び方は変わります。無理に高いところへ置くよりも、きれいにして安定して置ける棚を選ぶことが大切です。

台所や子ども部屋にも飾っていい?

鏡餅は一か所だけでなく、複数の場所に供える習わしもあります。前原製粉は、床の間などに大きな鏡餅を供え、神棚や台所、子どもの勉強机、仕事場などに小さな鏡餅を供える例を紹介しています。

台所に飾るなら、調理台のすぐそばではなく、火や水がかからない安定した棚を選びます。仕事場や子ども部屋なら、作業中にぶつからない位置がよいでしょう。たくさんの場所に用意する必要はなく、一つを大切に供える形でもよいと考えられます。

三方がなくても飾れる?台の使い方

伝統的な飾り方では、鏡餅を「三方(さんぼう)」と呼ばれる台に載せます。日本鏡餅組合では、三方に半紙を敷き、鏡餅を載せて橙や譲り葉などの縁起物を添える形を紹介しています。

三方を持っていない家庭では、きれいにした小さな台や平らな皿を使い、白い紙を敷くなどして飾る方法があります。大切なのは、鏡餅が傾いたり落ちたりしないことです。市販の飾り台付きの鏡餅なら、商品の組み立て方に従って飾りましょう。

飾りの種類や組み合わせは地域によって違います。昔ながらの道具が全部そろわなくても、住まいに合う置き方を選べます。

食べる鏡餅は暑さ・湿気・転倒に注意する

鏡餅は、飾ったあとに食べることも考えて置き場所を決めましょう。たとえばサトウ食品の市販の鏡餅には、直射日光や高温・多湿を避けて常温で保存するよう記載されています。窓辺の強い日差しが当たる場所や、暖房器具・コンロのそば、湯気の多い場所は避けてください。

鏡餅が落ちると餅や飾りが傷んだり、周囲の物に当たったりします。人の通り道や不安定な家具の端を避け、子どもやペットが触れて倒さない場所に置くと安心です。

特に手作りなどの生の鏡餅は、飾っている間にカビが生えることがあります。農林水産省は、餅にカビが生えたら、見える部分だけを取り除いても内部に残っている可能性があるため、食べずに捨てるよう案内しています。食べることを前提に市販の鏡餅を飾る場合も、パッケージの保存方法を確認しましょう。

参考資料