夏至とはいつ?一年で昼が最も長くなる理由
夏至(げし)は、日本など北半球で一年のうち昼が最も長く、夜が最も短くなる日です。毎年6月21日ごろに当たり、2026年と2027年はどちらも6月21日です。昼が長くなるのは、地球が自転する軸を傾けたまま太陽の周りを回っているため。日本では夏至のころ、太陽が一年で最も高いところを通り、日の出から日の入りまでの時間が長くなります。
夏至はいつ?2026年と2027年は6月21日
夏至は、日本や中国で古くから季節の目印として使われてきた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つです。国立天文台は、地球から見た太陽の位置を表す「太陽黄経」が90度になる瞬間を夏至と定めています。
国立天文台が発表した日本の暦要項では、夏至の日時は次のとおりです。
- 2026年:6月21日 17時25分
- 2027年:6月21日 23時11分
時刻はいずれも日本の標準時です。太陽が決まった位置に達する時刻が年によって少しずつ変わるため、カレンダー上の夏至の日付も年によって前後します。夏至を調べたいときは、国立天文台の暦要項でその年の日付を確認できます。
夏至に昼が最も長くなるのは地球の軸が傾いているため
地球は一日に一回、自分で回転する「自転」をしながら、一年をかけて太陽の周りを回る「公転」をしています。このとき、地球が回転する軸(地軸)は、まっすぐではなく約23.4度傾いています。
地軸は傾いた向きをほぼ保ったまま太陽の周りを回るため、季節によって北半球と南半球のどちらが太陽のほうを向きやすいかが変わります。6月の夏至のころは、北半球が太陽の方向に傾く位置にあります。
そのため日本では、太陽が朝早く昇り、昼には高い位置を通って、夕方遅くまで空に見えます。一日の中で太陽が空を通る道筋が長くなり、日の出から日の入りまでの時間が一年で最も長くなるのです。
昼が長い理由は、夏に地球が太陽に近づくからではありません。地球の地軸の傾きと公転が、昼と夜の長さを季節によって変えています。
夏至の昼は何時間くらい?冬至と比べると
ここでいう「昼」は、日の出から日の入りまでの時間のことです。国立天文台によると、東京の緯度では夏至の日の昼は約14時間35分になります。一年で昼が最も短くなる冬至と比べると、約5時間もの差があります。
また、昼の長さは日本全国で同じではありません。夏至のころは、北海道のように北にある地域ほど昼が長く、沖縄のように南にある地域ほど短くなります。緯度が高いほど、季節による昼の長さの変化が大きくなるためです。
さらに北へ進んで北極に近い地域では、夏至のころに太陽が一日中沈まない「白夜(びゃくや)」が見られます。反対に、日本と季節が逆になる南半球では、6月の夏至に当たるころは冬で、昼が短い時期になります。
夏至は日の出が最も早い日、日の入りが最も遅い日ではない
昼が一番長い日なら、日の出が一番早く、日の入りも一番遅いように思えます。しかし、実際にはそうではありません。
国立天文台によると、日本では日の出が一年で最も早い日は夏至よりおよそ1週間前、日の入りが最も遅い日は夏至よりおよそ1週間後になります。
これは、一年を通して太陽が真南に来る時刻が少しずつ変わるためです。地球の軸の傾きや、地球が太陽の周りを回る速さの変化が関係しています。夏至は「日の出が最も早い日」ではなく、日の出から日の入りまでを合わせた時間が最も長い日と覚えると分かりやすいでしょう。
夏至が過ぎると昼の長さはどう変わる?
日本では、冬至を過ぎると少しずつ昼が長くなり、夏至のころに最も長くなります。その後は冬至に向けて少しずつ昼が短くなっていきます。
ただし、夏至のすぐ前後は昼の長さの変化がとても小さいため、翌日になったからといって急に日暮れが早くなるわけではありません。日の入りの時刻は夏至後もしばらく遅くなることがあります。
また、夏至は「実際に太陽の光が当たる時間が最も長い日」とは限りません。気象庁が使う「日照時間」は、直射日光が地表を照らした時間を指し、曇りや雨なら短くなります。夏至に長くなるのは、天気に関係なく決まる日の出から日の入りまでの時間です。
夏至は一年で最も暑い日なの?
夏至は昼が長い日ですが、必ずしも一年で最も気温が高くなる日ではありません。日本では梅雨の時期と重なることもあり、夏至の日が雨や曇りになる年もあります。
また、日本の伝統的な暦では「立夏」が夏の始まりの目印で、夏至は夏の途中に位置します。国立天文台も、二十四節気における夏至は、もともと夏の中央に当たる節目だったと紹介しています。
空模様や気温がその日に大きく変わるという意味ではなく、太陽の通り道と昼の長さから季節の移り変わりを知る日です。夏至のころに夕方の明るさを感じたり、同じ場所で正午ごろの影の短さを見比べたりすると、太陽の高さの変化に気づきやすくなります。