唐揚げの中が生だったときはどうする?安全に火を通す方法
唐揚げを切ったら中が生だった場合は、そのまま食べず、すぐに追加で加熱して中心まで火を通しましょう。オーブントースターや電子レンジを使えば、外側がすでに揚がっている唐揚げにも熱を加えられます。ただし、温めた時間だけで安全と判断せず、鶏肉の中心が75℃以上で1分間以上になるまで加熱することが大切です。
キッコーマンは、生焼けだった唐揚げの対処として、オーブントースターで5分ほど追加加熱する方法を紹介しています。電子レンジを使う場合は加熱ムラに注意し、途中で裏返して中心まで温まったか確認します。
中が生だと分かったら、まず確認すること
唐揚げの衣は茶色くなっていても、肉の中心に十分な熱が届いていないことがあります。いったん食べるのをやめ、次の点を確認してください。
- 厚い部分の断面:肉の中心が半透明で生っぽかったり、赤みが残っていたりする場合は、加熱不足が疑われます。
- 同じ大きさの唐揚げ:一つが生焼けだったら、ほかの大きな唐揚げも中心を確認します。
- 温度:食品用温度計がある場合は、肉の最も厚い部分の中心温度を測ります。
農林水産省は、鶏肉の中心が白くなるまで加熱することを目安として紹介しています。ただし、見た目だけでは中心温度を正確に確認できません。温度計があれば、そちらで確かめましょう。
方法1:オーブントースターで追加加熱する
衣にすでに焼き色がついていて、これ以上油で揚げ続けると焦げそうな場合は、オーブントースターで加熱する方法があります。キッコーマンの紹介する加熱時間は、5分ほどです。
- 受け皿を用意する。オーブントースターの取扱説明書を確認し、付属の受け皿をセットします。アルミホイルが使える機種なら、受け皿に敷いても構いません。
- 唐揚げを並べる。油が下のヒーターへ落ちないよう受け皿に置き、できるだけ重ねずに並べます。
- 様子を見ながら約5分加熱する。衣の色が濃くなりすぎないか確認しながら、途中で必要に応じて向きを変えます。
- 中心まで加熱できたか確認する。最も厚い部分の温度が75℃以上で1分間以上になっているか確かめます。不足していれば追加で加熱します。
5分は一律の完成時間ではありません。唐揚げの大きさや、すでに火が通っている程度、機種によって必要な時間は変わります。
油の多い唐揚げを、受け皿なしで焼き網に直接置いてはいけません。製品評価技術基盤機構(NITE)は、落ちた油が発火する危険を注意喚起しています。網の上にアルミホイルだけを敷いても油が漏れることがあるため、受け皿を使用し、加熱中はその場を離れないでください。
方法2:電子レンジで加熱する
オーブントースターがない場合は電子レンジでも追加加熱できます。ただし、電子レンジは食品の場所によって温まり方が違うため、一度温めただけで全体に火が通ったと判断しないようにしましょう。
- 唐揚げを電子レンジ対応の耐熱皿に、重ならないように並べます。トースター用のアルミホイルは必ず外します。
- 取扱説明書に従って、500~600W程度の手動加熱で短時間ずつ温めます。
- 途中でいったん取り出し、唐揚げの上下を返してから再び加熱します。皿や肉が熱くなるので、やけどに気をつけてください。
- 最も厚い部分の中心温度を確認し、75℃以上で1分間以上の加熱ができるまで追加加熱します。
農林水産省も、電子レンジでは加熱ムラが起きるため、途中で食材を混ぜたり裏返したりするよう案内しています。唐揚げの大きさや個数、電子レンジの性能によって必要な時間は異なります。電子レンジでは衣がやわらかくなることがありますが、食感よりも中まで火を通すことを優先しましょう。
なお、電子レンジの加熱モードでアルミホイルを使うと、火花や発火の原因になることがあります。オーブントースターと電子レンジでは、使える道具が違う点にも注意してください。
生焼けのまま置いておいても大丈夫?
加熱不足に気づいたら、その場で調理を再開して最後まで火を通すのが基本です。生焼けの唐揚げを食卓に長時間置いたり、あとで加熱すればよいと考えて室温で放置したりしないでください。長時間放置していたものは、安全に食べられるか判断できないため、無理に食べないようにしましょう。
また、生の鶏肉に触れた菜箸やトング、切り分けに使った包丁は、十分に洗ってから使います。加熱済みの唐揚げと、生肉や生の肉汁が付いたものを接触させないことも大切です。
なぜ生焼けの唐揚げは危険なの?
鶏肉には、カンピロバクターなどの食中毒菌が付いていることがあります。農林水産省は、生の鶏肉や加熱不十分な鶏料理による食中毒が発生していることを知らせています。新鮮な鶏肉でも、生焼けのまま食べてよいわけではありません。
唐揚げの表面がきつね色になるのと、鶏肉の中心まで十分な熱が届くのは別です。肉が大きすぎたり、一度にたくさん油へ入れて温度が下がったりすると、中心まで火が通りにくくなります。次に揚げるときは肉の大きさをそろえ、油の温度と揚げる量に気をつけましょう。