唐揚げをカリッと揚げるには?衣をべたつかせないコツ

料理・調理
ソボチエ編集部

唐揚げの衣をカリッと仕上げるには、小麦粉と片栗粉を同量ずつ合わせ、余分な粉を落としてから約170℃の油で揚げ、最後に網の上でしっかり油を切るのがコツです。一度に鶏肉を入れすぎず、油の温度を保つことも大切です。

衣がべたつくときは、粉の付きすぎ、油の温度の低下、揚げた後にこもる水分が原因になることがあります。材料の分量と揚げ方を順番に確認していきましょう。

唐揚げの衣がべたつく主な原因

  • 衣が厚すぎる:下味の汁気が多いまま粉を付けたり、余分な粉を落とさなかったりすると、衣が重くなりやすくなります。
  • 油の温度が下がっている:熱した油に鶏肉をたくさん入れると温度が下がります。衣がカリッとするまでに時間がかかり、油っぽい仕上がりにつながります。
  • 揚げた後に水分がこもる:揚げたての唐揚げを重ねたり、すぐに密閉したりすると、蒸気で衣が湿ってしんなりしやすくなります。

農林水産省は、揚げ物をからっと仕上げるには適切な油温と、一度に入れる量が重要だと説明しています。キッコーマンも、揚げた後の衣は湿気を吸うと食感が落ちると紹介しています。

カリッとした唐揚げの材料(2人分)

キユーピーの「から揚げの基本レシピ」を参考にした、鶏もも肉250gで作る分量です。

  • 鶏もも肉:1枚(約250g)
  • しょうゆ:大さじ1
  • 酒:大さじ1
  • おろししょうが:小さじ1/2
  • おろしにんにく:小さじ1/2
  • こしょう:少々
  • 小麦粉:大さじ3
  • 片栗粉:大さじ3
  • 揚げ油(サラダ油など):適量

小麦粉と片栗粉を同量ずつ使うのがポイントです。小麦粉は肉の水分を保つ衣になり、片栗粉は揚げたてのカリッとした食感を出すのに役立ちます。

衣をべたつかせない唐揚げの作り方

1. 鶏肉を同じくらいの大きさに切る

鶏もも肉の余分な脂を取り、大きめの一口大に切ります。1切れ20~30g、幅3~4cmほどが目安です。大きさをそろえると、揚げたときの火の通りがそろいやすくなります。

生の鶏肉は水で洗わず、ドリップなど表面の余分な水分が気になるときはキッチンペーパーで拭き取ります。

2. 下味をもみ込み、15分置く

ボウルにしょうゆ、酒、しょうが、にんにく、こしょうを入れて混ぜ、鶏肉を加えます。調味液がなじむようにもみ込み、冷蔵庫で15分ほど置きます。

下味の液体がたくさん残った場合は、その液体ごと衣に混ぜ込まず、鶏肉を取り出して余分な汁気を軽く切ります。表面が汁でびしょびしょのままだと、粉が一か所に固まりやすくなります。

3. 二つの粉を混ぜ、余分な粉を落とす

バットに小麦粉大さじ3と片栗粉大さじ3を入れ、よく混ぜます。鶏肉を一つずつ転がして全体にまぶし、持ち上げたら余分な粉を軽く振り落とします。

厚く粉を重ねるより、全体にほどよく付けることを意識してください。キユーピーは、粉を付けすぎると食感が悪くなると説明しています。

4. 約170℃の油で、片面ずつ揚げる

深さのあるフライパンに、揚げ油を深さ約2cmまで入れ、約170℃に温めます。揚げ物用温度計があれば、油の温度を確認しましょう。

鶏肉を重ならないように静かに入れます。一度に入れる量は、油の表面積の半分程度までを目安にします。片面を2~3分ほど揚げて焼き色が付いたら裏返し、さらに2~3分ほど揚げます。これはキユーピーの分量と大きさでの目安です。

一度に多く揚げると油温が下がるため、フライパンが小さい場合は2回に分けます。次の分を入れる前に、油が約170℃に戻ったことを確認してください。

油を使っている間はコンロから離れず、鶏肉を入れるときは油はねに注意しましょう。油が燃えた場合に水をかけるのは危険です。

5. 十分に火を通したら、網に上げて油を切る

焼き色だけでは、鶏肉の中心まで火が通ったか分かりません。中心温度が75℃以上で1分間以上になるまで加熱してください。必要なら温度を調整して揚げ続け、食品用温度計で最も厚い部分を確認します。

十分に加熱できたら、菜箸などで油の上に少し持ち上げて油を落とし、バットに置いた網へ移します。唐揚げ同士を重ねず、余分な油と蒸気を逃がしてから盛りつけましょう。

粉の種類で食感はどう変わる?

キユーピーでは、衣の粉による違いを次のように紹介しています。

  • 小麦粉だけ:やわらかめの衣で、肉のしっとり感を残しやすい仕上がりです。
  • 片栗粉だけ:揚げたてはサクサクしますが、冷めると油っぽさを感じやすくなることがあります。
  • 小麦粉と片栗粉を同量:カリッとした食感と中のジューシーさを両立しやすく、冷めても食べやすい組み合わせです。

衣がべたつきやすいと感じる場合は、まず同量ずつの配合を試し、粉を付けすぎていないか確認するとよいでしょう。

揚げたてはカリッとしていたのに、後でしんなりする場合

揚げたばかりの唐揚げからは熱と水分が出ます。キッコーマンの解説でも、カリッとした衣が時間とともに湿気を吸うと、しんなりすると説明されています。

揚がった唐揚げを平らな皿に積み重ねるのではなく、網の上に間隔を空けて置くと、下側に湿気がこもりにくくなります。揚げたてをすぐ密閉容器に入れるのは避け、できれば温かいうちに食べましょう。

鶏肉の加熱と油の取り扱いに注意する

農林水産省は、鶏肉に付いていることのある食中毒菌を防ぐため、中心を75℃以上で1分間以上加熱するよう案内しています。衣の色が濃くても中が生のことはあるため、揚げ時間だけを頼りにしないでください。

生肉に使った箸やまな板と、揚げた唐揚げを盛る道具も分けます。揚げ油を加熱している間はその場を離れず、火を止めてから片付けましょう。

参考資料