土用の丑の日とは?毎年日付が変わる理由
土用の丑の日(どようのうしのひ)は、季節の変わり目である「土用」の期間中に、暦の十二支が「丑」に当たる日です。夏にうなぎを食べる日として知られていますが、毎年同じ日付にはなりません。土用の期間は太陽の位置で決まり、丑の日は12日ごとに巡るためです。年によっては、夏の土用の丑の日が2回あります。
土用の丑の日はどんな日?
「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前にある、それぞれ約18日間のことです。春・夏・秋・冬の年4回あります。特によく知られる夏の土用は、暦の上で秋が始まる「立秋」の前日までです。
一方、「丑の日」は、その日に割り当てられた十二支が「丑」の日を指します。約18日間の土用と、12日ごとに巡る丑の日が重なった日を、土用の丑の日と呼びます。
たとえば2026年は、7月20日から8月6日までが夏の土用で、その期間の丑の日は7月26日でした。
「丑」は丑年とは違う?日にちにも十二支がある
十二支というと「今年は午年」「来年は未年」という年の呼び方を思い浮かべるかもしれません。しかし、昔の暦では一日一日にも十二支を割り当てていました。
順番は「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」で、12日たつと同じ十二支に戻ります。
つまり、今日が丑の日なら、次の丑の日は12日後です。日付に付く十二支は、その年が何年かとは別に、毎日順番に進んでいきます。
土用の丑の日はなぜ毎年日付が変わる?
理由は、土用の期間と、丑の日の巡り方が別々に決まっているからです。
土用の入りは、地球から見た太陽の位置を基準に決まります。国立天文台の暦要項では、夏の土用の入りを太陽黄経117度となる日としています。立秋も太陽の位置から決めるため、夏の土用は毎年7月下旬から8月上旬ごろになりますが、始まりや終わりの日付が少し動く年もあります。
一方、丑の日は12日周期です。1年は通常365日、うるう年は366日で、どちらも12の倍数ではありません。そのため、同じ月日の十二支も年が変わるとずれます。
こうして、夏の土用という期間の中で、どの日が丑に当たるかが毎年変わるのです。土用の入りが同じ7月20日でも、丑の日まで同じになるとは限りません。
2025年・2026年・2027年の夏の土用の丑の日
実際の日付を比べると、年ごとの違いが分かります。
- 2025年:7月19日(一の丑)、7月31日(二の丑)
- 2026年:7月26日(一の丑)の1回だけ
- 2027年:7月21日(一の丑)、8月2日(二の丑)
2026年の夏の土用は7月20日から8月6日までで、立秋は8月7日です。2027年の夏の土用は7月20日から8月7日までで、立秋は8月8日です。土用の期間と丑の日の並びが重なる場所によって、日付と回数が変わります。
「一の丑」「二の丑」があるのはなぜ?
夏の土用の丑の日が2回ある年には、最初を「一の丑(いちのうし)」、次を「二の丑(にのうし)」と呼びます。
たとえば2027年は7月21日が一の丑で、12日後の8月2日もまだ夏の土用の期間内なので、二の丑になります。
一方、2026年の一の丑は7月26日です。12日後の8月7日は立秋で、すでに夏の土用が終わっています。そのため、2026年の夏には二の丑がありません。
土用は約18日間、丑の日は12日おき。この組み合わせによって、土用の丑の日は1回の年と2回の年が生まれます。
土用の丑の日は夏以外にもある?
土用は春・夏・秋・冬のそれぞれにあるため、丑の日と重なる日も季節ごとに訪れます。農林水産省も、土用の丑の日は年に何回もあると説明しています。
ただし、うなぎを食べる風習と強く結びついているのは夏の土用の丑の日です。夏の土用の丑の日が2回ある年には、一の丑が一般的な行事の日として知られています。
その年の日付を確かめたいときは、国立天文台の「暦要項」で土用の入りと立秋の日付を確認し、日の十二支を載せた暦で、その期間中にある丑の日を探します。暦要項の「土用」は土用の入りを示しているので、丑の日と見分けて確認すると分かりやすいでしょう。