お年玉は新札で渡す?お札の入れ方と向き

マナー・付き合い
ソボチエ編集部

お年玉は、できれば折り目のない新札を用意するのが一般的です。新年のお祝いに向けて、あらかじめ準備した気持ちを表せます。ただし、新札でなければ渡せないという決まりではありません。用意できないときは、しわや汚れの少ないきれいなお札を選びましょう。

小さなポチ袋に入れる場合は、お札の肖像画のある面を上にして、左、右の順に三つ折りにする方法がよく使われます。折り方と袋に入れる向きを、順番に確認していきます。

お年玉に新札を使うのはなぜ?

お年玉は新しい年を祝う贈り物です。お祝いのお金を前もって用意することで、相手を大切に思う気持ちを表すという考え方があります。日本銀行の貨幣博物館も、お祝いで現金を包む風習の一例として、新札を準備することを紹介しています。

日本サービスマナー協会も、お年玉は新札を用意し、ポチ袋に入れて渡すことを案内しています。これは相手への心遣いとしての習慣で、法律で定められた条件ではありません。

新札がないときは、ピン札でもいい?

新札を用意できなかったときは、折り目やしわが目立たないピン札を使う方法があります。新札とピン札には、次のような違いがあります。

  • 新札(新券):発行されてから、まだ使われていないお札。
  • ピン札:使われたことがあっても、折り目やしわが少なく、見た目がきれいなお札。

ピン札もなければ、手元にあるお札の中から、できるだけ状態のよいものを選びます。破れや大きな汚れがあるお札、しわだらけのお札は避けましょう。急に渡すことになった場合は、無理に新札を探し回るより、きれいなお札を丁寧に包むことが大切です。

2024年からの「新紙幣」でなければいけない?

「新札」と「新紙幣」も別の意味です。新紙幣は2024年7月3日に発行が始まった、新しいデザインのお札を指します。新しいデザインでも、すでに使われた紙幣は未使用の新札とは限りません。

一方、福沢諭吉の1万円札など、以前のデザインのお札も引き続き使えます。お年玉でも、新しいデザインか古いデザインかだけで判断する必要はありません。お札がきれいな状態かを確かめて用意しましょう。

お年玉用の新札はどこで用意できる?

新札への両替は、対応している銀行の窓口や、店舗に設置された両替機で申し込めます。ただし、利用できる時間、必要なカード、手数料、希望する金種の在庫は銀行や店舗によって異なります。

年末に準備する場合は、利用する銀行の案内を事前に確認しておくと安心です。普通のATMでお金を引き出しても、新札が出るとは限りません。

ポチ袋に入れるお札の三つ折りの方法

小さなポチ袋にお札を入れるときは、次の順番で折ると、袋から取り出して開いたときに肖像画のある面が見える形になります。

  1. お札を表向きに置く:机の上にお札を横長に広げ、肖像画が見える面を上にします。文字が逆さまにならない向きに置きましょう。
  2. 左側を折る:お札の左端から約3分の1を、右側へ軽く折ります。
  3. 右側を折る:右端から約3分の1を、左側へ折り重ねます。肖像画が内側に隠れ、右側から折った部分がいちばん外側に重なります。
  4. 袋に入れる:ポチ袋の表を手前に向けます。最後に折った右側の部分が袋の表側を向くようにし、お札の上下を逆さまにせず入れます。

日本銀行の貨幣博物館や、和文化研究家が監修したマナー資料でも、左、右の順に三つ折りする方法が紹介されています。三等分は目安なので、ポチ袋に収まるよう軽く整えれば十分です。

四つ折りは「四」が「死」を連想させるとして避ける考え方もあります。細かな作法が気になる場合は、一般的な三つ折りにしておくと迷いにくくなります。

お札を折らずに入れられる大きな袋なら?

紙幣がそのまま入る大きさのお年玉袋や祝儀袋なら、無理に三つ折りにする必要はありません。

袋の表側にお札の肖像画がある面を向け、肖像画が袋の上側に来るようにして入れます。複数枚のお札を入れるときも、すべての表裏と上下をそろえましょう。

複数枚のお札や硬貨はどう入れる?

お札が2枚以上ある場合

何枚かのお札を入れる場合は、先に表裏と上下をそろえて重ね、まとめて三つ折りにすると、取り出したときに確認しやすくなります。袋の中で折り重なって厚くなる場合は、少し大きめの袋を選びましょう。

硬貨を入れる場合

硬貨は、日本銀行の説明では年号がある面を裏、その反対側を表として扱います。ポチ袋の表に硬貨の表側が向くように入れるのが、よく紹介される方法です。例えば100円玉なら、桜の模様がある面を袋の表側に向けます。

ポチ袋が手元にないときは?

ポチ袋がない場合は、きれいな封筒や白い紙にお金を包んで渡す方法があります。現金をそのまま手渡すよりも、包んで渡したほうが丁寧な印象になります。

最後に、お札の枚数と金額、袋の表裏、上下の向きを確かめてから渡しましょう。新札の準備も折り方も、相手に気持ちよく受け取ってもらうための心遣いです。

参考資料