卒業祝いと入学祝いは両方贈る?優先するとしたらどちら
卒業祝いと入学祝いは、必ず両方贈る必要はありません。卒業後すぐに進学するなら、一般的には入学祝いを優先し、卒業祝いを省略してかまいません。新しい学校で使う学用品などをそろえる時期に役立つためです。両方を祝いたい場合は、一つの贈り物にまとめたり、卒業には記念品、入学には現金を用意したりしてもよいでしょう。
卒業祝いと入学祝いは何が違う?
卒業祝いは、学校で学んできたことや成長をたたえる贈り物です。一方、入学祝いは、新しい学校生活の始まりを祝って応援する意味があります。
卒業と入学が続く場合、高島屋や三越伊勢丹グループは、卒業祝いを省略して入学・進学祝いを贈ることが一般的だと案内しています。卒業と入学の間は短く、制服や教材など新生活の準備にも費用がかかるためです。
ただし、両方を贈ることが失礼というわけではありません。どちらを贈るかについて厳しい決まりはなく、本人との関係や家族の習慣で決められます。
小学校から大学まで、どちらを優先する?
卒業してそのまま次の学校へ進む場合は、入学祝いとして一つにまとめると分かりやすくなります。
- 小学校卒業から中学校入学:中学校への入学を祝いましょう。卒業したことへの「おめでとう」も、渡すときに一緒に伝えられます。
- 中学校卒業から高校入学:高校の合格や進学先が確定してから入学祝いを贈るのが基本です。卒業祝いと別々に用意しなくてもかまいません。
- 高校卒業から大学・専門学校入学:大学などへの進学祝いを優先する考え方が一般的です。進学先で必要になる品物や、本人が使い道を選べる現金などが候補です。
- 大学卒業後に大学院へ進む:大学院への進学を祝うか、大学卒業を記念して贈るか、本人との関係に合わせて一方を選べます。
受験がある場合は、結果が出る前に入学祝いを渡さないようにしましょう。希望する学校と実際に進む学校が違うこともあるため、進路が決まってから贈ります。
大学卒業後に就職するなら就職祝いを選ぶ
卒業後に学校へ進まず就職するなら、入学祝いではなく就職祝いを贈るのが自然です。三越伊勢丹グループも、卒業と就職が重なる場合には、新しい仕事への門出を応援する就職祝いを優先する考え方を紹介しています。
卒業祝いとして記念品を贈る方法もありますが、卒業祝いと就職祝いを必ず二つ用意する必要はありません。仕事に使う品物を選ぶなら、本人の希望や就職先で必要なものを確認しましょう。
卒業後の進路がまだ決まっていない場合は?
高校や大学の合格発表を待っているときは、入学祝いを急いで贈らず、進学先が決まるまで待つ方法があります。お祝いを用意したい気持ちが先にあるなら、卒業したことを祝う品物やメッセージを渡してもかまいません。
進路が決まらないまま卒業を迎えた場合も、卒業祝いだけを贈ることはできます。後から進学が決まったときに、必ずもう一度お祝いを贈る必要はありません。すでに贈った内容や本人との関係を踏まえて判断しましょう。
両方贈りたいときはどうまとめる?
祖父母が孫の卒業と進学の両方を祝いたいときなどは、次の方法から選べます。
- 一つにまとめる:入学祝いとして現金や品物を贈り、「卒業も入学もおめでとう」とメッセージを添えます。
- 形を変えて贈る:卒業には食事会や記念の小物、入学には学校生活で使えるものを贈ります。
- それぞれ贈る:卒業と入学に別々のお祝いを用意します。相手に負担を感じさせない予算にしましょう。
一つの品物で二つのお祝いを表す場合、のし紙を二枚重ねるのではなく、一方の名目を表書きにして、もう一方のお祝いはメッセージで伝える方法があります。
両方贈るときの金額は2倍にする?
卒業と入学を両方祝うからといって、予算を2倍にする決まりはありません。本人との関係、これまでのお祝いのやり取り、自分が無理なく贈れる金額をもとに、合計予算を決めると考えやすくなります。
例えば合計1万円のお祝いを考えているなら、入学祝いとして1万円をまとめて贈る方法があります。別々の形で祝いたければ、卒業の記念品を3,000円程度、入学の品物や商品券を7,000円程度とする分け方もできます。これは予算配分の例で、決まった相場ではありません。
祖父母から孫へのお祝いは、学用品の購入を援助するなど家庭ごとに大きな違いがあります。叔父・叔母など親族の場合も、ほかのきょうだいやいとこへのお祝いと金額をそろえる決まりがあるなら、事前に家族へ確認しましょう。
卒業祝いをすでに渡していた場合は?
卒業祝いとして十分なお祝いを渡していれば、進学が決まったからといって、改めて同額の入学祝いを贈る必要はありません。進学が決まったことを言葉やカードでお祝いするだけでも気持ちは伝わります。
入学時にも何か贈りたいなら、学校で使う小さな品物を添えるなど、先に贈った金額も含めて調整しましょう。どちらの名目で贈ったかより、本人が気兼ねせず受け取れることを大切にします。
友人や知人の子どもにも贈る?
卒業祝い・入学祝いは、祖父母や親族など身内を中心としたお祝いです。友人や職場の人の子どもには、基本的に必ず贈る必要はありません。家族ぐるみで親しくしているなど、特に祝いたい場合は無理のない範囲で用意しましょう。
文房具やかばんなどを選ぶ際は、すでに持っているか、学校に指定があるかを本人や保護者に確かめます。金額の大きい品物ほど、事前に相談して重複を避けると安心です。
渡す時期とのし紙の表書きは?
入学祝いを優先する場合や、卒業と入学をまとめて祝う場合は、進学先が決まってから入学式前までに贈ります。4月入学なら3月ごろが目安です。卒業祝いだけを贈るなら卒業する月の中旬から月末ごろ、就職祝いなら就職が決まってから入社前を目安にするとよいでしょう。
卒業祝いも入学祝いも、紅白5本の蝶結びの水引が付いたのし紙や祝儀袋を使います。水引の上側の表書きは、目的に応じて「御卒業祝」「御入学祝」「御進学祝」「御就職祝」などとし、下側に贈り主の名前を書きます。
二つのお祝いを一つにまとめるなら、表書きは「御入学祝」や「御祝」とし、メッセージに「卒業と入学、どちらもおめでとう」と添える方法が分かりやすいでしょう。