出産祝いのお返しはいつする?内祝いの基本

マナー・付き合い
ソボチエ編集部

出産祝いをいただいたら、まずお礼を伝え、赤ちゃんが生まれて約1か月後に「出産内祝い」を贈るのが一般的です。お返しの予算はいただいたお祝いの半額程度が基本で、親族や上司から高額なお祝いをいただいた場合は3分の1程度でもよいとされています。時期や金額に決まった義務があるわけではなく、相手との関係や家庭の習慣も大切です。

出産内祝いは何のために贈る?

出産内祝いは、現在では出産祝いをくださった方に贈るお礼の品物です。もともとは、赤ちゃんの誕生を身近な人に知らせ、喜びを分かち合うための贈り物でした。今でも、感謝と赤ちゃんのお披露目の意味が込められています。

友人や親族などから個人的に出産祝いをいただいたら、内祝いを用意するのが基本です。品物を渡すのは後日でも、まず電話やメッセージでお礼を伝えましょう。

内祝いを贈るのは生後1か月ごろが目安

出産内祝いは、赤ちゃんが生まれて約1か月後のお宮参りの頃に贈ります。生後30〜40日ごろを目安とする百貨店もあります。産後の体調や育児の状況を考え、無理のない範囲で準備しましょう。

出産後すぐにいくつかお祝いをいただいた場合は、贈り主と内容を記録し、生後1か月ごろにまとめて内祝いを手配する方法があります。生後2〜3か月など、遅れて出産祝いをいただいた場合は、受け取った後にその都度、早めに内祝いを贈ります。

自分から贈るのが遅くなってしまった場合も、品物を用意して、遅れたお詫びと感謝を伝えましょう。手配に時間がかかるときは、先にお礼の連絡を入れると丁寧です。

金額の目安は半返しと3分の1返し

一般的な内祝いは、いただいた現金や品物の金額の半額程度を目安にします。これを「半返し」と呼びます。

  • 5,000円のお祝い:2,500円程度のお返し
  • 1万円のお祝い:5,000円程度のお返し
  • 3万円のお祝い:1万〜1万5,000円程度のお返し
  • 10万円のお祝い:3万円程度など、半額より抑えて考える方法もある

親や祖父母、上司などから高額なお祝いをいただいた場合は、半返しにこだわらず3分の1程度を目安にして構いません。品物でいただき値段がはっきり分からない場合も、おおよその価格帯から考えれば十分です。

親族や職場でお返しが異なる場合

友人や同僚へは半返しを基準にすると選びやすくなります。目上の方に高額なお祝いをいただいた場合は、3分の1程度を参考にしましょう。

両親や祖父母からのお祝いには、子育てを応援する気持ちが含まれていることがあります。高額なお返しの代わりに、赤ちゃんの写真や名前を入れた記念品を贈る方法もあります。親族間の習慣は両親などに確認すると安心です。

会社の福利厚生制度から支給されたお祝いは、原則として内祝いを用意する必要はないとされています。個人的に贈ってもらったお祝いとは分け、手続きをしてくれた方などにお礼を伝えましょう。

友人や職場から連名でもらった場合は?

グループから一つのお祝いをいただいた場合も、合計額の3分の1〜半額程度をお返しの目安にします。少人数なら人数で割り、一人ずつ小さな品物を贈れます。

例えば、5人の連名で合計1万5,000円のお祝いをいただいた場合、一人分は3,000円です。半返しなら一人1,500円程度の品物になります。人数が多い職場では、全員で分けられる個包装のお菓子などをまとめて贈る方法もあります。

出産内祝いに向く品物と選び方

  • 焼き菓子などの食品:家族の人数に合い、賞味期限内に食べ切れる量を選びます。職場には個包装が便利です。
  • コーヒー・紅茶・ジュース:飲み物の好みに合わせます。苦手なものは避けましょう。
  • タオルなどの日用品:日常的に使いやすく、相手の年齢を問わず贈りやすい品物です。
  • カタログギフト:好みが分からない場合や、高額なお祝いへのお返しで選択肢になります。

包丁・ハサミは「縁を切る」、櫛は「苦」「死」を連想させるとして、贈答では避ける慣習があります。相手の希望が特にない場合は別の品物を選ぶと無難です。また、出産内祝いを現金で返すことは一般的な贈答マナーでは避けられています。

のし紙は紅白の蝶結び、名前は赤ちゃんの名前

出産内祝いには、紅白5本の蝶結びの水引が付いたのし紙を使います。上部の表書きは「内祝」または「出産内祝」とし、下部には赤ちゃんの名前を書きます。読み方が分かるよう、ふりがなを付けると親切です。

のし紙を付けた品物を包装紙で包む「内のし」は、出産内祝いでよく使われます。配送時にのし紙を保護しやすい方法です。地域や家庭による違いもあり、両親への贈り物では表書きを「御礼」とする案内もあるので、迷った場合は家族や注文先に確認しましょう。

手渡しと配送、お礼の伝え方

直接渡す場合は相手の都合を聞いて訪問します。手提げ袋に入れて持参したら、渡すときは袋から出して相手に正面を向けましょう。遠方の方には配送でもかまいません。受け取れる日時や送り先を確認し、食品を送るなら保管方法や賞味期限にも配慮します。

品物には、お祝いへの感謝と赤ちゃんの近況を伝えるメッセージを添えると気持ちが伝わります。例えば「このたびは温かいお祝いをありがとうございました。おかげさまで子どもも元気に過ごしています。今後とも家族ともどもよろしくお願いいたします」といった言葉で十分です。

「お返しは不要」と言われたら?

両親や祖父母など親しい身内に「お返しはいらない」と言われた場合は、その気遣いを受け取り、品物でのお返しを控えることもできます。写真や赤ちゃんの近況を伝えるなど、感謝を届ける方法もあります。

友人や職場の方の場合は、関係性やこれまでの慣習を参考に判断しましょう。大切なのは決まった額の品物を返すことだけではなく、お祝いしてもらったことへのお礼をきちんと伝えることです。

参考資料