初詣で神社を何社も回っていい?複数参拝するときの考え方

季節・年中行事
ソボチエ編集部

初詣で神社を2社、3社と回っても差し支えありません。神社を何社も参拝すると、神さまに失礼になるという決まりはありません。住んでいる地域の氏神さまにお参りしたあと、以前から親しんでいる神社や、行ってみたい神社を訪ねてもよいのです。大切なのは社数を増やすことよりも、それぞれの神社で感謝と新年の願いを込めてお参りすることです。

何社も参拝すると神さま同士がけんかする?

「違う神社に続けて行くと、神さま同士がけんかするのでは」と心配する人もいます。しかし、神社本庁は、氏神神社と崇敬神社の両方を一人の人が信仰しても差し支えないと説明しています。

氏神神社は住んでいる地域を守る神さまをお祀りする神社、崇敬神社は個人が特に大切に思ってお参りする神社のことです。身近な神社と、思い入れのある別の神社の両方をお参りしてもかまいません。

神社本庁は、お守りやお神札を複数持つことについても、神さまがそれぞれの力で協力して守ってくださるので心配はいらない、と案内しています。神社をいくつも訪れるだけでご利益が打ち消し合うと考える必要はありません。

最初に参拝するのは氏神さま?

どこからお参りしようか迷うなら、近くの氏神神社を最初の候補にすると考えやすくなります。いつも暮らしている土地を守る神さまへ、新年のあいさつをするという選び方です。

神社本庁によると、氏神さまは今住んでいる地域の神社を指し、生まれ故郷の神社は崇敬神社として大切にすることもできます。たとえば、次のような回り方が考えられます。

  • 自宅の地域の氏神神社で、昨年までの感謝と新年の願いを伝える。
  • 帰省したときに、子どものころから親しんでいる神社へお参りする。
  • 家族が大切にしている神社や、以前から訪ねたかった神社にも足を運ぶ。

これは回り方の一例で、必ず氏神神社を最初にしなければならないという決まりではありません。氏神さまがどこか分からなければ、近くの神社で神職に尋ねる方法を神社本庁が紹介しています。

参拝する神社の数や順番に決まりはある?

初詣で回る神社を一社に限る必要はありません。また、何社回れば特別にご利益が増えるという数の決まりもありません。自宅や帰省先から行きやすい神社、家族の縁がある神社などを、自分の予定に合わせて選んでよいでしょう。

一日に二社や三社を訪ねても、別々の日に一社ずつ参拝してもかまいません。年始は混雑する神社もあるため、移動や待ち時間に余裕を持って計画します。何社も急いで回るより、一社ずつ落ち着いてお参りできることを優先しましょう。

福岡などに伝わる「三社参り」とは?

複数の神社を回る正月の風習として知られているのが「三社参り(さんしゃまいり)」です。福岡県では、新年に三つの神社へ参拝する習慣が広く親しまれています。

福岡県公式観光サイトによると、その由来には、朝廷による三社への参拝を起源とする説や、源頼朝にちなむ説などがあります。どれか一つの説に確定しているわけではありません。

三社参りでは、どの三社を選ぶか、どの順番で回るかについて、決まったルールはありません。同じ地域に古くから親しまれてきた神社を回る人もいれば、家族に縁のある場所を選ぶ人もいます。三社参りの風習があるからといって、全国の初詣で三社を回る必要があるわけではありません。

複数の神社を回るときの参拝作法

神社を何社訪ねる場合でも、一社ごとの基本的な作法は変わりません。神社本庁の案内をもとに、次のようにお参りします。

  1. 鳥居をくぐる前に一礼し、境内に入ります。
  2. 手水舎が使える場合は、手と口を清めます。
  3. 拝殿の前でお賽銭を納め、二度深くお辞儀し、二度拍手して、最後に一度お辞儀する「二拝二拍手一拝」でお参りします。
  4. 次の参拝者のために場所を空け、境内を出るときも一礼します。

神社によっては独自の参拝作法があります。その場合は、その神社の案内に従ってください。また、混雑しているときは参道をふさいだり、ほかの参拝者の邪魔になったりしないよう気を配ります。

お守りも神社ごとに受けたほうがいい?

複数の神社に参拝したからといって、訪れたすべての神社でお守りを受ける必要はありません。今持っているお守りを大切にすることもできます。

別々の神社でお守りを受けた場合も、神さま同士がけんかする心配はないというのが神社本庁の説明です。一方、お守りをたくさん集めれば、その数だけ幸運が増えると考えるものでもありません。自分が大切に持てるものを選びましょう。

初詣は、一社でも複数の神社でも、その年を気持ちよく始めるためのお参りです。訪れる数や順番にとらわれず、それぞれの神社に敬意を持って参拝すればよいでしょう。

参考資料