ニットが伸びたときはどうする?型崩れを整える方法
ニットの袖口や裾、身頃が伸びてしまったときは、軽い型崩れならスチームで編み地を温め、伸びた部分を元の幅へ寄せながら形を整える方法があります。ただし、すべての素材や伸び方が元どおりになるわけではありません。
まず洗濯表示を確認し、アイロンやスチームが使える衣類か確かめます。強い熱や乾燥機で無理に縮めようとせず、素材に合った方法で少しずつ整えることが大切です。
軽い伸びなら、編み地を寄せてスチームで整える
ユニクロは、伸びたニットについて、編み地を寄せてスチームをあてると形を整えられると案内しています。
Panasonicも、伸びた袖口などにはスチームを浸透させて蒸らし、手で形を整える方法を紹介しています。アイロン面を押し付けるのではなく、スチームを浮かせて当てるのがポイントです。
- 洗濯表示でアイロンやスチームが使えることを確認する
- ニットを平らな場所に置く
- 伸びた袖口や裾を、元の幅を意識して手で少しずつ寄せる
- アイロンや衣類スチーマーを生地へ押し付けず、浮かせてスチームを当てる
- 温かく湿っているうちに、手で形を整える
- 形を保ったまま平らな場所で冷まし、しっかり乾かす
スチームの距離や使用時間は機器によって違うため、衣類だけでなくアイロン・衣類スチーマーの取扱説明書にも従ってください。
袖口や首回りは、無理に引っ張らず内側へ寄せる
伸びた部分を直すときに、左右へ強く引っ張って形を合わせると、さらに伸びることがあります。
袖口や裾のリブは、広がった編み目を中央へ集めるように軽く寄せ、その状態でスチームを当てます。スチームのあとも強く押さえつけず、手で厚みや幅を整えます。
一度で大きく変えようとせず、少しずつ形を確認しながら進めるほうが扱いやすくなります。
ウールのハンガー跡は、部分的に湿らせて整える方法もある
ウールのセーターでは、ハンガーに掛けたことで肩が出っ張ったり、一部だけ形が変わったりすることがあります。
Woolmarkは、ウールのセーターでハンガー干しや保管によって型崩れした部分について、30〜40℃のぬるま湯でその部分を湿らせ、手でやさしく整える方法を案内しています。その後は平らな状態で乾かします。
この方法はウール向けです。家庭で水に触れさせられる表示か確認し、ほかの素材へそのまま当てはめないでください。
洗濯後に伸びたニットは、乾く前に形を整える
ニットは水を含むと重くなります。濡れたままハンガーに掛けると、その重みで身頃や袖が下へ引っ張られ、長く伸びることがあります。
洗濯後は脱水を短めにし、取り出したら袖口・裾・首回りと全体の形を手で整えます。そのうえで、洗濯表示に合えば風通しのよい日陰で平干しします。
平干しネットがない場合は、風通しのよい場所でバスタオルの上に広げて乾かす方法もあります。
伸びた原因がハンガーなら、同じ干し方を繰り返さない
PanasonicとWoolmarkは、濡れたニットをハンガーで干すと、水分の重みで生地が伸びたり、肩に出っ張りができたりすることがあると説明しています。
洗えるニットを次回から干すときは、洗濯表示を確認したうえで平干しを基本にします。特に編み目が大きいものや重いセーターは、濡れている間の重さによる型崩れに注意します。
スチームを使えないニットもある
ニットなら何でもスチームで直せるわけではありません。素材によっては熱に弱く、アイロンやスチームが使えないものがあります。
消費者庁の洗濯表示では、アイロンの記号で使用できる温度や、アイロン仕上げができないことが示されます。衣類にアイロン禁止の表示やスチームを避ける注意書きがある場合は、スチームで直そうとしません。
素材が分からない、表示が読めない、高価なニットなど、失敗したくない衣類はクリーニング店へ相談する方法があります。
新品の状態まで戻るとは限らない
スチームによる方法は、軽い伸びや部分的な型崩れを整えるのに役立ちますが、すべてのニットが新品の形へ戻るわけではありません。
Panasonicも、衣類スチーマーによる伸びた袖口のケアについて、すべての衣類や素材に効果があるわけではなく、新品状態に戻るものではないと案内しています。
スチームで整える方法は部分的な軽い伸びのケアに向いており、編み地全体が大きく伸びた場合は、元の寸法まで戻るとは限りません。
熱湯や乾燥機で無理に縮めない
伸びたニットを小さくしようとして、熱湯へ浸したり、洗濯表示を確認せず乾燥機へ入れたりするのは避けましょう。
熱によって均一に元の形へ戻るとは限らず、縮みすぎ、色の変化、素材の傷みにつながることがあります。乾燥機を使えるかどうかも、衣類の乾燥表示で確認します。
型崩れを整えるときの確認手順
- どこが伸びたかを確認する
- 洗濯表示でアイロン・スチーム・家庭洗濯の条件を確認する
- 軽い部分伸びなら、編み地を寄せて浮かしスチームを当てる
- ウールのハンガー跡などは、表示が許せば部分的に湿らせて形を整える
- 整えた形のまま平らにして冷まし、乾かす
- 戻らない場合は無理に熱を加えず、専門店への相談を検討する
まとめ
伸びたニットは、軽い型崩れなら編み地を元の幅へ寄せ、浮かしスチームを当てながら手で形を整える方法があります。ウールのハンガー跡などは、部分的に湿らせて整えられる場合もあります。
ただし、素材や傷み具合によっては元どおりになりません。洗濯表示を確認し、強い熱で無理に縮めず、洗濯後は平干しを基本にして新たな伸びを防ぎましょう。