洗剤は多く入れたほうが汚れが落ちる?適量を守る理由
洗濯用洗剤は、多く入れれば入れるほど汚れが落ちるわけではありません。洗剤には汚れを落としやすい適量があり、それを超えると洗浄力はほとんど上がらず、余分な洗剤がすすぎにくくなる原因になります。
反対に、洗剤が少なすぎると汚れ落ちが悪くなり、一度落ちた汚れが衣類へ再び付くこともあります。洗剤は目分量で増減せず、洗濯物の量や水量に合わせて、製品の「使用量の目安」どおりに使うのが基本です。
洗剤を多く入れても洗浄力は比例して上がらない
ライオンは、洗剤量を増やすと最初は洗浄力が高まるものの、適量を超えると汚れ落ちはほとんど変わらなくなると説明しています。適量の2倍の洗剤を入れても、洗浄力が2倍になるわけではありません。
花王も、「洗剤は多ければ多いほど汚れが落ちる」わけではないとして、容器に表示された使用量の目安を守るよう案内しています。
汚れがひどいからといって、洗濯機へ入れる洗剤全体を増量する方法は効率的ではありません。
入れすぎると、すすぎにくくなる
洗剤を必要以上に入れると、洗濯後に余分な洗剤を落とすためのすすぎが必要になります。
花王は、洗剤を多く入れすぎるとすすぎが不十分になると案内しています。Panasonicも、洗剤の入れすぎはすすぎ不良の原因になるため、規定量を守るよう説明しています。
ライオンでは、洗剤が多すぎると泡切れが悪くなり、すすぎに時間がかかって、水や電気を余分に使う場合があるとしています。
洗剤には汚れを落としやすい濃度がある
Panasonicは、洗剤液には汚れを落とすための理想的な濃度があると説明しています。
必要な濃度になるよう、洗濯物の量や水量に合わせて洗剤を入れることが大切です。濃くすればするほどよいわけではありません。
洗濯機や洗剤の種類によって計量方法は異なるため、洗濯機に表示される水量や洗濯物量と、洗剤容器の使用量表示を照らし合わせて量を決めます。
少なすぎる洗剤もよくない
「入れすぎがよくないなら、少なめにすればよい」というわけでもありません。
ライオンは、洗剤が少なすぎると洗浄力が弱くなり、汚れ落ちが悪くなるほか、一度落ちた汚れが洗濯中に再び衣類へ付くことがあると説明しています。
花王も、洗剤量が不足すると汚れ落ちが悪くなり、ニオイが残ることがあると案内しています。
適量は洗剤のパッケージで確認する
洗剤の適量は、商品によって異なります。毎回同じ量を適当に入れるのではなく、使っている洗剤の容器に書かれた「使用量の目安」を確認します。
ライオンは、縦型洗濯機では表示された水量、ドラム式洗濯機では洗濯物の量をもとに、洗剤容器に記載された量を計量する方法を案内しています。
洗濯機が洗剤量を表示する場合も、その表示と使用中の洗剤の目安を確認します。自動投入機能を使う場合は、洗濯機の取扱説明書に従って洗剤の基準量を設定してください。
ひどい部分汚れは、洗剤全体を増やすより前処理する
襟や袖、食べこぼしなど一部分だけ汚れがひどい場合は、洗濯機へ入れる洗剤を全体的に増やすより、汚れた部分を前処理する方法があります。
ライオンは、気になる汚れには液体洗剤を塗布してから洗濯機で洗う方法を紹介しています。花王も、「アタックZERO」など対応する液体洗剤を襟や袖の部分汚れへ直接つけて洗えると案内しています。
ただし、直接塗布できるかどうかや使用量は製品によって異なるため、使う洗剤の表示に従ってください。
洗濯物の量も適正にする
洗剤を適量入れていても、洗濯物を詰め込みすぎると、水や洗剤が衣類へ十分に行き渡らず、汚れ落ちが悪くなります。
洗剤量だけを調整するのではなく、洗濯物の量も洗濯機の容量に合わせることが大切です。洗濯物が多すぎる場合は、洗剤を増やすのではなく、洗濯を2回に分けます。
洗剤量を決めるときのポイント
- 「多いほど落ちる」と考えて増量しない
- 洗剤容器の「使用量の目安」を確認する
- 縦型は水量、ドラム式は洗濯物量など、洗濯機の表示を確認する
- 少なすぎる量にもせず、表示どおりの適量を使う
- 部分的なひどい汚れは、対応する洗剤で前処理する
- 洗濯物自体が多すぎる場合は、2回に分ける
まとめ
洗剤は、多く入れれば汚れ落ちが比例してよくなるものではありません。適量を超えると洗浄力はほとんど上がらず、すすぎにくくなって水や電気を余分に使う場合があります。
少なすぎても汚れ落ちや再付着の問題が起こるため、いちばん大切なのは製品の使用量表示を守ることです。ひどい汚れには洗剤の全体量を増やすのではなく、製品表示に従って部分的な前処理を使い分けましょう。