「手洗い」の洗濯表示は洗濯機で洗える?

洗濯・衣類
admin

洗濯おけの中に手が描かれた「手洗い」の洗濯表示は、表示そのものでは手洗いによる洗濯ができることを示しています。洗濯機で洗えるという意味ではありません。

ただし、洗濯機メーカーが「手洗い」表示の衣類をおしゃれ着コースなどの対象としている機種もあります。その場合は、衣類の素材や注意書きにも問題がなく、洗濯機の取扱説明書に従えば、専用コースで洗えることがあります。標準コースで普通の衣類と同じように洗うのは避けましょう。

「手洗い」表示が示すのは手でやさしく洗う方法

消費者庁の現行の洗濯表示では、洗濯おけの中に手が描かれた記号は、手洗いによる洗濯処理ができることを表します。

2024年8月20日以降の表示には、次の2種類があります。

  • 40℃を限度として手洗いできる表示
  • 30℃を限度として手洗いできる表示

一方、洗濯機で洗える衣類には、洗濯おけの中に30や40などの数字があり、必要に応じて下線が付いた記号が使われます。手洗いの記号と、洗濯機で「弱い」「非常に弱い」洗濯ができる記号は別の表示です。

洗濯機で洗えるかは洗濯機の取扱説明書も確認する

手洗い表示が付いていても、洗濯機によってはデリケートな衣類向けの専用コースで洗える場合があります。

たとえばPanasonicは、手洗いマークの衣類について、「おうちクリーニング」など衣類の傷みを抑えて洗うコースが搭載されている場合は、洗濯機で洗えると案内しています。洗濯機を使う場合は、メーカーの説明書を確認するよう示しています。

Sharpも、「手洗い」表示の衣類について、おしゃれ着用洗剤で洗える衣類であれば、おしゃれ着コースやホームクリーニングコースで洗える場合があると案内しています。ただし、標準コースなど強い水流のコースは使わないよう注意しています。

「手洗いコース」という名前だけで判断しない

洗濯機のコース名はメーカーや機種によって異なります。「おしゃれ着」「ホームクリーニング」「おうちクリーニング」など、名称が違ってもデリケート衣類向けのコースがあります。

大切なのはコース名ではなく、その機種の取扱説明書に手洗い表示の衣類が洗濯対象として書かれているかを確認することです。

手洗い表示に対応する説明がない場合や、どのコースを使うか分からない場合は、洗濯表示どおりに手洗いするほうが確実です。

手洗い表示でも洗濯機で洗えない衣類がある

専用コースが手洗い表示に対応していても、すべての衣類を洗えるわけではありません。

たとえばPanasonicの「おうちクリーニング」では、絹・レーヨン・キュプラ、その混紡品、皮革・毛皮、ベルベットなどの毛だおれする生地、色落ちするもの、和服などを使用できない例として挙げています。また、シワ加工やエンボス加工など、加工によって洗えないものもあります。

使用できない素材や加工は機種によって違うため、次の3点を合わせて確認します。

  • 衣類の洗濯表示と付記された注意事項
  • 衣類の素材や加工
  • 洗濯機の専用コースで洗える衣類・洗えない衣類

洗濯おけに×がある服は洗濯機で洗わない

洗濯おけに×が付いた表示は、家庭での洗濯禁止を意味します。これは「手洗いならできる」という表示ではありません。

現在の洗濯表示で家庭洗濯禁止になっている衣類は、洗濯機の弱いコースへ入れず、表示に合ったクリーニング方法を確認します。

洗濯機を使うなら標準コースを避ける

手洗い表示の衣類を、対応する洗濯機の専用コースで洗う場合は、普通の衣類と同じ標準コースを使いません。

デリケート衣類向けのコースは、水流やドラムの動きを抑えるなどして衣類への負担を減らすよう設計されています。メーカーからおしゃれ着用中性洗剤が指定されている場合は、その指定にも従います。

洗濯ネットの使用、洗濯量、衣類のたたみ方などが取扱説明書で指定されている場合もあるため、コースを選ぶだけでなく手順まで確認しましょう。

洗ったあとは乾燥表示も確認する

手洗い表示の服は、洗い方だけでなく乾かし方にも注意が必要なものがあります。

平干しや日陰干しが指定されている衣類や、タンブル乾燥が禁止されている衣類もあります。洗濯機の専用コースで洗えたからといって、そのまま乾燥機まで使えるとは限りません。

洗濯後は、正方形の乾燥表示を確認して、表示どおりに干します。

迷ったときの確認手順

  1. 洗濯おけに手が描かれた「手洗い」表示か確認する
  2. 衣類に付記された注意事項や素材を確認する
  3. 洗濯機の取扱説明書で、手洗い表示の衣類に対応するコースがあるか確認する
  4. 対応コースがある場合は、洗剤、洗濯量、ネットなどの指定を守る
  5. 対応していない、または判断できない場合は表示どおり手洗いする
  6. 洗ったあとは乾燥表示に従って干す

まとめ

「手洗い」の洗濯表示は、基本的には手洗いができることを示す記号で、洗濯機洗いを示す記号ではありません。ただし、洗濯機メーカーが手洗い表示の衣類を専用コースの対象としている場合は、取扱説明書の条件を守って洗濯機で洗えることがあります。

手洗い表示だけを見て標準コースへ入れず、衣類の素材・注意書きと洗濯機の取扱説明書を確認して判断しましょう。

参考資料