服についた血液のシミを落とすには?お湯を使ってはいけない理由
服についた血液のシミは、まず冷たい水でしっかり洗い流すのが基本です。お湯は使いません。血液にはタンパク質が含まれており、温度の高い水を使うと固まって繊維に残りやすくなるためです。
花王は血液汚れに対して、最初に冷水で洗い流し、その後、衣類に使える液体酸素系漂白剤を汚れへ直接つけ、放置せずに洗濯する方法を案内しています。時間がたった血液にも同じ手順が示されています。
血液のシミはまず冷水で洗い流す
血液がついたら、できるだけ早く冷たい水で汚れた部分を洗い流します。花王の血液汚れ専用の手順でも、最初の処置は「冷水でしっかり洗い流す」とされています。
温かいお湯のほうが汚れを落としやすそうに感じますが、血液では逆効果になることがあります。最初からお湯をかけず、水で処置しましょう。
お湯を使ってはいけないのはタンパク質が固まるため
血液にはタンパク質が含まれています。ライオンは、温度の高い水では血液やおりものに含まれるタンパク質成分が固まり、落ちにくくなると案内しています。
そのため、血液汚れには30℃以下の水を使います。入浴後の残り湯はまだ温度が高い場合があるため、血液のシミ落としには使わないほうがよいでしょう。
服についた血液のシミを落とす手順
1. 洗濯表示を確認する
まず、家庭で水洗いできる衣類か確認します。あわせて、漂白剤を使う場合は漂白処理の表示も確認します。
消費者庁の洗濯表示では、三角形が漂白処理の記号です。三角形だけの表示は塩素系・酸素系漂白剤を使用でき、三角形に斜線が2本ある表示は酸素系漂白剤だけを使用できます。三角形に×がある場合は漂白剤を使えません。
2. 冷たい水で血液を洗い流す
血液がついた部分を冷たい水ですすぎ、できるだけ汚れを落とします。乾いてしまった血液でも、最初にお湯を使わず、冷水から始めます。
強くこすると汚れが広がったり、生地を傷めたりすることがあるため、無理にゴシゴシこすらずに処置します。
3. 使える場合は液体酸素系漂白剤を直接つける
衣類の表示で酸素系漂白剤を使用できることを確認したら、対応する液体酸素系漂白剤をシミ部分へ直接つけます。
花王は「ワイドハイター EXパワー」を使う場合、冷水で血液を洗い流したあと、汚れ部分に直接塗る方法を案内しています。製品によって使える素材や使用量が異なるため、実際に使う漂白剤の表示も確認してください。
4. 放置せず、すぐに洗濯する
液体酸素系漂白剤をつけたあとは、そのまま長時間置かず、すぐに普段の洗濯用洗剤で洗います。洗濯方法や水温は衣類の洗濯表示に従います。
時間がたった血液も最初は冷水から
血液が乾いてしまった場合も、お湯でふやかそうとしないことが大切です。花王の血液汚れ専用ページは「時間が経った血液」も対象としており、冷水で洗い流してから液体酸素系漂白剤を使う手順を示しています。
熱いお湯を使うとタンパク質が固まって落ちにくくなるため、温度を上げるのではなく、衣類と洗剤・漂白剤の表示を守って処置します。
血液のシミで避けたいこと
- 熱湯や温かいお湯を最初からかける
- 温度の高い風呂の残り湯で洗う
- 洗濯表示を確認せずに漂白剤を使う
- 液体酸素系漂白剤を直接つけたまま長時間放置する
とくに「お湯のほうが洗浄力が高い」という一般的な考え方を、血液汚れにそのまま当てはめないことがポイントです。
家庭で洗えない服は無理に処置しない
家庭洗濯ができない衣類や、漂白剤を使用できない衣類には、上記の方法をそのまま行いません。スーツ、ジャケット、デリケートな素材などは洗濯表示を確認し、家庭での水洗いができない場合はクリーニング店へ相談します。
持ち込むときは、血液のシミであることと、いつ頃ついたかを伝えるとよいでしょう。
まとめ
服についた血液のシミは、まず冷たい水で洗い流すことが基本です。お湯を使うと血液のタンパク質が固まり、かえって落ちにくくなることがあります。
家庭で洗える衣類なら、洗濯表示を確認し、使える場合は液体酸素系漂白剤をシミに直接つけて、放置せずにすぐ洗濯します。時間がたった血液でも、最初の処置は冷水から始めましょう。