床についた油汚れを落とすには?キッチン周りのベタつき対策
キッチン周りの床についた油汚れは、まず乾いたホコリや油分を取り、床材の材質と表面仕上げを確認します。水拭きや洗剤は、その床材で使用できることを取扱説明書などで確認してから行います。木質フローリング、無垢フローリング、クッションフロアでは適した方法が異なるため、床材が分からないまま中性洗剤を試すのは避けます。
キッチンの床がベタつくのはなぜ?
調理中に飛び散った油や油煙は、コンロのすぐ前だけでなく周囲の床にも広がります。LIXILでは、油汚れはホコリを巻き込みながら時間とともに固くなり、落としにくくなると案内しています。
油が付いた床へホコリや足裏の汚れが重なると、表面がベタベタしたり、黒っぽく見えたりします。時間がたつほど掃除に手間がかかるため、調理後に目立つ油はその日のうちに拭き取るのが基本です。
床についた油汚れを落とす基本の手順
1. ホコリやゴミを先に取る
まずドライタイプのフローリングワイパーや掃除機で、髪の毛、ホコリ、食べこぼしなどを取り除きます。油でベタついた床をいきなり濡れた布でこすると、ホコリを広げてしまうことがあります。
2. ついたばかりの油は早めに拭き取る
油をこぼした直後なら、ペーパーや乾いた布で油分をできるだけ吸い取ります。広い範囲へこすり広げず、外側から内側へ押さえるように取ると広がりにくくなります。
そのあと、床材に合う方法で拭き掃除へ進みます。
3. 水拭き前に床材と仕上げを確認する
床材の取扱説明書や住宅の引き渡し資料などで、木質フローリング、無垢フローリング、クッションフロアなどの材質と表面仕上げを確認します。水拭きや洗剤の可否は製品ごとに違うため、分からない場合はメーカーや施工業者へ確認してください。
4. 水拭きできる床材だけ、固くしぼった布で拭く
水拭きできると確認した床材では、軽い油汚れなら固くしぼった布で落ちることがあります。床へ水を直接まかず、布に水分を含ませて使います。
DAIKENでは、オイル塗装が施された無垢フローリングは、水拭きで表面がザラついたり変色したりするおそれがあるため、水拭きをなるべく避けるよう案内しています。無垢床は仕上げによって手入れ方法が違うため、取扱説明書を優先してください。
木質フローリングは、使用できる洗剤を確認する
水拭きと中性洗剤の使用が認められている木質フローリングで、固くしぼった布だけではベタつきが残る場合は、水に少量の住居用中性洗剤を入れ、布に含ませて固くしぼってから拭きます。Panasonicの対象製品でも、住居用中性洗剤を使う手入れ方法が案内されています。一方、材質や表面仕上げによっては同じ方法を使えないため、自宅の床材の取扱説明書を優先してください。
洗剤を使ったあとは、きれいな水でぬらして固くしぼった別の布で洗剤成分を拭き取り、最後に乾拭きします。洗剤が残ると変色やひび割れにつながる場合があります。
洗剤を床へ直接スプレーしたり、濡れたモップを長時間置いたりしないでください。目地から水分が入ると、膨れ、反り、ひび割れなどの原因になります。
クッションフロアの油汚れはどう落とす?
クッションフロアはビニル系の床材で、木質フローリングより水拭きしやすい製品が多くあります。東リでは、調理で飛び散った油によるベタつきは、お湯に中性洗剤を溶かし、雑巾を固くしぼって拭く方法を案内しています。
それでも落ちない場合は、「プラスチック床用」「ビニル床用」などと表示された床用クリーナーを、製品表示どおりに薄めて使える場合があります。使用後は、固くしぼったきれいな布で洗剤を十分に拭き取ります。
LIXILでは、コンロ周りの床に薄めた住宅用弱アルカリ性洗剤を使う方法も案内しています。ただし、木質フローリングでは弱アルカリ性洗剤を使えない製品があるため、「キッチンの床だから弱アルカリ性洗剤でよい」と一律には考えないでください。床材の取扱説明書を優先します。
床材・仕上げが分からないときは先に確認する
床が木質フローリングなのか、無垢フローリングなのか、クッションフロアなのか分からない場合は、乾いた方法でホコリや油分を取り、そこでいったん止めます。床材が判明するまでは、水拭きや中性洗剤を試さず、取扱説明書、住宅の引き渡し資料、メーカーや施工業者への確認を優先します。
材質と仕上げを確認できたら、その床材で使用できる方法だけを選びます。洗剤を使える場合でも、目立たない場所で色落ち、ツヤの変化、白化などが起きないことを確かめてから広い範囲を掃除します。
落ちないベタつきは油以外が原因のこともある
掃除してもベタつきが残る場合、油汚れだけでなく、古いワックスの劣化や洗剤の拭き残しが関係していることがあります。
ワックスを塗っている床で表面がムラになっている場合は、床材を確認せずにワックス剥離剤を使わないでください。床材によっては、剥離剤で膨れや変色が起きることがあります。
洗剤を使ったあとからベタつく場合は、水拭きできる床材であれば、固くしぼった布で洗剤成分を取り除いてから乾拭きします。水拭きできない床材では、取扱説明書に従って対処してください。
キッチン周りのベタつきを防ぐには
- 調理後にコンロ前の床をさっと確認する
- 油はねを見つけたらその日のうちに拭き取る
- 材質・表面仕上げを確認してから水拭きや洗剤を使う
- 床へ洗剤を直接スプレーしない
- 洗剤を使ったあとは水拭きと乾拭きで仕上げる
- コンロ前に床材に適したキッチンマットを敷く
油汚れは長く置くほどホコリを巻き込み、ベタつきが強くなります。毎回しっかり洗剤で掃除する必要はありませんが、目についた油を早めに拭くと、強い洗剤が必要になるほど汚れをためにくくなります。
まとめ
床についた油汚れは、まずホコリや油分を乾いた方法で取り、床材の材質と表面仕上げを確認します。水拭きや中性洗剤は、その床材で使用できる場合だけ行います。特にオイル塗装の無垢フローリングは水拭きによる変色などのおそれがあるため、床材が分からないまま試さず、取扱説明書を確認してから掃除方法を選びましょう。