新聞紙で窓掃除はできる?昔ながらの方法と注意点
新聞紙は、普通の窓ガラスを手軽に掃除する方法として今でも使えます。基本は、丸めた新聞紙を水でぬらして固く絞り、ガラスを拭いたあと、乾いた新聞紙で仕上げる方法です。
ただし、屋外側のガラスに砂やホコリが付いたまま強くこすると傷の原因になります。また、汚れがひどい場合や特殊な表面加工があるガラスでは、新聞紙だけにこだわらず、窓メーカーが指定する水拭きや中性洗剤でのお手入れを優先します。
新聞紙で窓ガラスは掃除できる
Panasonicは、窓磨きの方法として、丸めた新聞紙を水でぬらして固く絞り、窓ガラスを拭いたあと、乾いた新聞紙を丸めて仕上げる方法を紹介しています。
AGCも、丸めた新聞紙を使うガラスクリーニングは実際に効果的な方法だと紹介しています。雑巾を何枚も使わず、読み終わった新聞紙を再利用できるのが利点です。
新聞紙を使った窓掃除の手順
1. 先に砂やホコリを落とす
屋外側の窓には、砂、土、黄砂などの細かな粒が付いていることがあります。AGCは、新聞紙で拭く前に屋外側の砂ぼこりを払うよう案内しています。
LIXILも、ガラスに傷が付くと割れるおそれがあるため、清掃には柔らかい布を使うよう注意しています。砂粒を残したままこすると、新聞紙そのものではなく、挟まった砂がガラスを傷つける原因になります。
2. 新聞紙を丸めて水でぬらし、固く絞る
新聞紙を扱いやすい大きさに丸め、水でぬらしてから固く絞ります。水が垂れるほどぬらす必要はありません。
ガラス全体を拭き、手あかや軽い汚れを取り除きます。新聞紙が汚れてきたら、きれいな面へ替えながら拭きます。
3. 乾いた新聞紙で仕上げる
水拭きのあと、乾いた新聞紙を丸めてガラス表面の水分を拭き取ります。水滴を残したまま自然乾燥させるより、仕上げ拭きをしたほうが拭き跡を残しにくくなります。
Panasonicは、濡らした新聞紙で拭いたあとに乾いた新聞紙で仕上げる方法を紹介しています。
「新聞紙のインクでピカピカになる」とは言い切らない
新聞紙を使う窓掃除では、「インクの成分が油汚れを落とす」「インクが膜を作る」と説明されることがあります。Panasonicにも、新聞紙のインクが皮膜を作るという説明があります。
一方、ガラスメーカーのAGCは、新聞紙を使う方法は効果的としながらも、なぜ新聞紙がよいのかを明快に説明したものはないとしています。新聞インキに含まれる油分がガラスの油脂汚れに作用する可能性についても、担当者の見解として紹介されています。
そのため、「新聞紙のインクには確実な洗浄・コーティング効果がある」と断定するより、新聞紙は水拭きと仕上げ拭きに使える身近な紙、と考えるのが無理のない使い方です。
ひどい汚れは新聞紙だけで無理にこすらない
窓の外側には、排気ガスを含んだ汚れや泥、こびりついた汚れが付くことがあります。こうした汚れを新聞紙だけで何度も強くこする必要はありません。
LIXILは、一般的なガラスのお手入れでは水拭きをすすめ、汚れがひどい場合は水で薄めた中性洗剤を使い、その後に水で洗い流して拭く方法を案内しています。YKK APも、水拭きで落ちない場合は中性洗剤を1〜2%程度に薄めて使い、その後に乾いた布で水分を拭き取る方法を紹介しています。
新聞紙で落ちないからと力を強くするのではなく、汚れに合った方法へ切り替えます。
窓枠やサッシは新聞紙よりメーカー指定の方法を優先する
新聞紙を使う方法は、主にガラス面の掃除として考えます。アルミや樹脂のサッシは表面仕上げが異なるため、ガラスと同じ方法でまとめてこすらないほうが安全です。
LIXILは、アルミ製品や樹脂製品のお手入れに、水でぬらした柔らかい布やスポンジを使い、ひどい汚れには中性洗剤を使うよう案内しています。サッシに付いた砂やホコリは先に取り除いてから拭きます。
コーティングやフィルムがあるガラスは取扱説明書を確認する
窓ガラスには、汚れを付きにくくするコーティングや、遮熱・飛散防止などのフィルムが施工されていることがあります。このようなガラスは、普通の板ガラスと同じ掃除方法が使えるとは限りません。
新聞紙でこする前に、窓やフィルムの取扱説明書を確認し、指定された柔らかい布や洗剤を使います。加工の種類が分からない場合も、無理にこすらないほうが安心です。
高い窓では身を乗り出して掃除しない
外側に手が届きにくい窓では、新聞紙を持って無理に身を乗り出さないようにします。YKK APでは、一部のすべり出し窓に室内から外側を掃除できる「お掃除モード」がありますが、対象になる窓の種類や大きさが決まっています。
高所や外側に安全に手が届かない場合は、柄の長い清掃道具を使うか、窓の取扱説明書に合う方法を選びます。
まとめ
新聞紙は、普通の窓ガラスなら、水でぬらして固く絞った新聞紙で拭き、乾いた新聞紙で仕上げる昔ながらの方法として使えます。ただし、まず砂やホコリを落とし、落ちにくい汚れは中性洗剤などメーカー推奨の方法へ切り替えます。「インクの力」を過信せず、ガラスの種類や表面加工も確認して使いましょう。