重曹で掃除できる場所は?得意な汚れと使えない場所

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重曹は、油汚れや皮脂、手あかなどを落とすときに使える掃除材料です。ただし、どこにでも使えるわけではありません。アルミは黒ずむおそれがあり、ステンレスも粉のまま強くこすると傷が付くことがあります。まず「汚れに合うか」と「素材に使えるか」の両方を確認して使うことが大切です。

重曹が得意なのは油・皮脂・手あかなどの汚れ

重曹は水に溶かすと弱アルカリ性になります。LIXILは、酸性の汚れを中和して落としやすくすると説明しており、手あかなどの皮脂汚れや排水口まわりのヌメリなどを、重曹水に適した汚れとして挙げています。

Panasonicも、重曹は弱アルカリ性で、皮脂や手あか、油などの酸性の汚れを洗浄しやすくする働きがあると説明しています。そのため、重曹は水アカのような白いミネラル汚れより、ベタつく油や皮脂の汚れに向いています。

重曹を使いやすい場所

キッチンの油汚れ

コンロまわりやキッチンの床などに付く油汚れには、弱アルカリ性の洗浄剤が使われることがあります。重曹も弱アルカリ性なので、素材が対応していれば、軽い油汚れを拭き取る用途に使えます。

ただし、キッチンはステンレス、アルミ、樹脂、塗装面など複数の素材が使われています。設備メーカーが中性洗剤を指定している場所では、その指示を優先してください。

洗面台まわりの手あかや皮脂汚れ

洗面台のまわりは、手で触れる部分に皮脂や手あかが付きます。LIXILは、重曹水に適した汚れとして手あかなどの皮脂汚れを挙げています。素材に問題がなければ、やわらかい布に重曹水を含ませて軽く拭き、最後に水拭きして重曹分を残さないようにします。

排水口まわりの軽いヌメリ

LIXILでは、排水口まわりのヌメリも重曹水に適した汚れとして紹介しています。軽い汚れなら、重曹水や重曹を使ったお手入れで落としやすくできます。使用後は十分に水で洗い流します。

重曹水は少量を作って使う

LIXILでは一例として、水200mLに重曹大さじ1杯程度を混ぜる方法を紹介しています。やわらかい布などに付けて使い、掃除したあとは水拭きや水洗いで重曹分を残さないようにします。

粉末状の重曹は、こすると表面に傷を付けることがあります。LIXILも、ステンレス製品では粉末状の重曹でこすると傷が付くおそれがあると案内しています。光沢のある面やコーティングされた面では安易にこすらず、まず目立たない場所で変色や傷が出ないことを確認します。

重曹を使わないほうがよい場所

アルミ製品やアルミ部分

アルミには重曹を使いません。LIXILは、重曹を使うとアルミ表面が黒ずむとしており、アルミ部分にはアルカリ性の洗剤を使わないよう案内しています。鍋、サッシ、設備の部品などは、見た目だけで材質を判断せず、取扱説明書で確認します。

傷を付けたくないステンレスや光沢面

LIXILは、粉末状の重曹をステンレス製品に使ってこすると、傷が付くおそれがあるとしています。ステンレスでも表面加工の有無によってお手入れ方法が違うため、粉で磨く方法を自己判断で行わないほうが安全です。

浴槽・床・メッキなど、メーカーが使用を禁止している場所

浴室では、重曹を使える場所と使えない場所が製品によって異なります。LIXILの一部の浴室取扱説明書では、浴槽、床、アルミ、メッキ、キレイ鏡などへの重曹使用を禁止しています。浴室だから重曹が使えると一括りにせず、設備ごとの取扱説明書を優先します。

洗濯槽

洗濯槽掃除にも、重曹が必ず使えるわけではありません。Panasonicは、重曹は洗浄力が比較的弱く、多く使うと溶け残って排水経路が詰まるおそれがあるため、洗濯槽の掃除にはあまり適していないと説明しています。洗濯機はメーカー指定の洗濯槽クリーナーやお手入れ方法に従います。

水アカには重曹より酸性の洗剤が向く

蛇口や浴室に付く白い水アカは、水道水に含まれるミネラル分などが残った汚れです。LIXILは、水アカや石けんカスのようなアルカリ性の汚れにはクエン酸などの酸性のものを使う方法を案内しています。重曹で何でも落とそうとせず、汚れの種類に合わせて使い分けることが大切です。

重曹を使うときの注意点

  • 使用前に、掃除する製品や素材の取扱説明書を確認する
  • 目立たない場所で変色や傷が出ないか試す
  • 長時間放置しない
  • 使用後は重曹分をよく洗い流すか水拭きする
  • 手荒れを防ぐためゴム手袋を使う

重曹は身近で使いやすい一方、素材との相性があります。「弱アルカリ性だから油や皮脂に向く」「アルミや傷つきやすい面には使わない」という基本を押さえ、製品の指定を優先して使いましょう。

参考資料