畳にカビが生えたらどうする?掃除方法と再発予防
畳にカビが生えたら、まず部屋を換気して畳を乾燥させ、畳の目に沿ってカビを掃除機で吸い取るか、乾いた布でやさしく拭き取ります。い草畳ではエタノールなどの消毒剤も対処に使えます。一方、和紙や樹脂などの工業畳表は製品ごとに使える薬剤が違うため、天然い草と同じ方法を一律に使わないことが大切です。
畳にカビが生えたら、最初に乾燥させる
全国畳産業振興会では、い草の畳にカビが生えた場合、まず部屋を換気し、カビが生えている場所を乾燥させるよう案内しています。エアコンのドライ運転を使う方法も紹介されています。
畳は湿気を含んだ状態が続くとカビが生えやすくなります。カビを見つけてすぐに水拭きすると、さらに水分を与えてしまうため、先に室内と畳を乾かします。
い草畳のカビを掃除する手順
1. 窓を開けるか除湿して畳を乾かす
天気や外の湿度を見ながら換気し、必要に応じてエアコンの除湿運転を使います。畳表が湿っている場合は、表面が乾いてから掃除へ進みます。
2. 畳の目に沿ってカビを取り除く
乾いたら、畳の目に沿って掃除機をやさしくかけるか、乾いた雑巾でカビを拭き取ります。全国畳産業振興会もこの方法を案内しています。
畳の目に逆らって強くこすると、い草が毛羽立ったり傷んだりします。掃除機のヘッドを強く押しつけず、一方向へゆっくり動かします。
3. 必要に応じてエタノール系の消毒剤を使う
全国畳産業振興会では、カビ対策としてエタノールなどの消毒剤も効果的としています。使用する場合は、製品の表示に従い、畳をびしょ濡れにしないよう少量ずつ使います。
畳表は素材や染色によって色の変化が起こることがあるため、最初に目立たない場所で確認してから広げると安心です。掃除後はもう一度換気し、畳を十分に乾かします。
和紙畳・樹脂畳はメーカーの方法を優先する
和紙や樹脂などの工業畳表は、天然い草とは性質が違います。たとえばDAIKENの「健やかおもて」は、機械すき和紙を樹脂コーティングした製品です。
DAIKENでは、「健やかおもて」にカビが発生した場合、水で2倍に薄めたキッチン用塩素系漂白剤、またはアルコールでこまめに拭き取る方法を案内しています。ただし、これは同社製品についての方法です。ほかの和紙畳や樹脂畳へそのまま応用せず、製品名や取扱説明書を確認してください。
塩素系漂白剤を使う場合は混ぜない
塩素系漂白剤と、酸性洗剤・酢・アルコールなどを混ぜないでください。花王では、塩素系の漂白剤や洗浄剤が酸性製品だけでなく、食酢やアルコールなどと混ざった場合にも危険があると注意しています。
DAIKEN製品で塩素系漂白剤を使う場合も、アルコールと併用せず、どちらか一方の方法を選びます。希釈方法や使用量はメーカーと漂白剤の表示を守り、十分に換気しながら作業してください。
カビ取りで避けたいこと
- 湿ったままの畳を水拭きする
- 畳の目に逆らって強くこする
- 素材を確認せず塩素系漂白剤を使う
- 塩素系漂白剤とアルコールや酸性製品を混ぜる
- 畳を水でびしょびしょにする
黒い色が深く染み込んでいる、畳表が傷んでいる、カビが広範囲に繰り返し発生する場合は、表面の掃除だけでは対処しきれないことがあります。その場合は畳店へ相談し、畳表の交換や畳床の状態確認を検討します。
畳のカビを再発させにくくする方法
い草畳のカビは、湿度・温度・栄養となる汚れなどの条件がそろうと発生しやすくなります。全国畳産業振興会は、換気と掃除をカビ対策の基本として挙げています。
- 1日1回を目安に部屋の空気を入れ替える
- 雨の日など外が湿っているときは除湿機やエアコンを使う
- 食べかすやホコリをこまめに掃除する
- 洗濯物を室内干しするときは除湿を併用する
- 畳の上へカーペットや上敷きを重ねて湿気をこもらせない
DAIKENの「健やかおもて」でも、日頃の掃除と換気、過度な湿気を避けることがカビ予防として案内されています。
まとめ
畳にカビが生えたら、まず乾燥させ、畳の目に沿って掃除機や乾いた布で取り除きます。い草畳では必要に応じてエタノールなどの消毒剤を使えます。和紙・樹脂の畳表は製品ごとに方法が違うため、メーカーの案内を優先してください。カビを取ったあとも、換気・除湿・こまめな掃除を続けることが再発予防につながります。