洗濯槽の黒いカスは何?原因と掃除方法
洗濯物に付く黒いカスは、洗濯槽の見えない部分に発生した黒カビがはがれたものであることが多いです。洗剤カスや衣類から出た皮脂汚れなどが槽に残り、湿気のある状態が続くと黒カビの栄養になります。黒いカスが出たら、衣類を入れず、洗濯機の取扱説明書で指定された「槽洗浄」コースと対応する洗濯槽クリーナーで掃除しましょう。
黒いカスは黒カビであることが多い
パナソニックでは、洗濯機から出る黒いカスや衣類に付く黒い汚れは、洗剤カスをもとに発生した黒カビであることが多いと案内しています。
洗濯で使った洗剤が汚れと結びついて槽に残ったり、衣類から出た皮脂やたんぱく質などが残ったりすると、それらがカビの栄養になります。日立も、洗濯後に残った水分による湿気と、洗剤カス、衣類からの皮脂汚れなどが黒カビの原因になると説明しています。
ただし、洗濯槽には洗剤カス、水アカ、糸くずなどもたまります。シャープでは、槽の底面や糸くずフィルターの取り付け部、パルセーターの裏側などに、こうした汚れが徐々にたまる場合があるとしています。黒いものを見ただけで成分を一つに断定せず、槽全体の汚れとしてお手入れするのが基本です。
黒いカスが出たら槽洗浄をする
黒いカスが衣類に付くようになったら、通常の洗濯ではなく「槽洗浄」で洗濯槽を掃除します。黒カビは、普段は見えにくい洗濯槽の外側や外槽などに付着していることがあります。
パナソニックでは、黒カビが発生した場合、槽の裏側まで洗浄できる塩素系の洗濯槽クリーナーを使う方法を案内しています。日立でも、洗濯物に汚れが付着した場合などは、防食剤を配合した塩素系の洗濯槽クリーナーを使う槽洗浄を案内している機種があります。
掃除は洗濯機の説明書に合わせて行う
洗濯槽クリーナーの種類や入れる場所、槽洗浄コースの時間は機種によって異なります。次の順番で確認すると安全です。
- 洗濯槽の中に衣類が残っていないことを確認する
- 取扱説明書で「槽洗浄」「槽のお手入れ」の項目を見る
- 使用できる洗濯槽クリーナーの種類を確認する
- クリーナー側の使用量と注意事項も確認する
- 指定された槽洗浄コースを運転する
- 終了後、糸くずフィルターなど指定された部品も掃除する
メーカー純正の洗濯槽クリーナーが指定されている場合は、その製品を使うと迷いにくくなります。
酸素系クリーナーを一律に使わない
洗濯槽掃除では「酸素系クリーナーで汚れを浮かせる」という方法も知られていますが、すべての洗濯機で使えるわけではありません。
たとえば日立の一部の縦型・ドラム式洗濯機では、酸素系洗濯槽クリーナーを使うと槽内に汚れが残る場合があるため、使用しないよう案内しています。酸素系漂白剤についても、泡が大量に発生し、故障や水漏れの原因になるとして使用を禁止している機種があります。
市販のクリーナーを選ぶときは、「縦型用」「ドラム式用」といった表示だけでなく、自宅の洗濯機の取扱説明書で使用可能か確認してください。
塩素系クリーナーを使うときの注意
塩素系の洗濯槽クリーナーを使う場合は、必ず換気し、洗濯物を一緒に入れないようにします。クリーナーの使用量や放置時間も製品表示を守ります。
特に、塩素系クリーナーと酸性タイプの製品を混ぜるのは危険です。パナソニックは、酸性タイプの製品と一緒に使うと有毒な塩素ガスが発生すると注意しています。クエン酸や酸性洗剤などを同時に使わないでください。
また、台所用漂白剤や高発泡タイプなど、洗濯槽に使えない製品もあります。家庭にある漂白剤を自己判断で代用せず、洗濯機メーカーが認めているものを使いましょう。
槽洗浄のあとも黒いカスが出るときは
槽洗浄によって内部の汚れがはがれ、洗浄後に黒いものが槽内に残る場合があります。シャープでは、槽洗浄後も黒い汚れが出てきた場合は、繰り返しすすぎを行うか、再度槽洗浄するよう案内しています。
それでも改善しない場合、シャープでは洗濯槽の分解洗浄が必要になることがあると案内しています。槽洗浄を繰り返しても黒いカスが出続ける場合は、メーカーや修理窓口へ相談しましょう。
再発を減らすには洗剤と湿気をためない
黒カビの発生を抑えるには、洗剤や柔軟剤を入れすぎないことが大切です。日立は、溶け残った洗剤がカビ繁殖の要因になるため、表示された適量を使うよう案内しています。
また、洗濯後は機種の案内に従って洗濯槽を乾かします。「槽乾燥」や「自動おそうじ」などの機能がある場合は、取扱説明書を確認して活用するとよいでしょう。槽洗浄の頻度は機種や機能によって異なるため、次回のお手入れ時期も取扱説明書の目安に従います。
まとめ
洗濯槽から出る黒いカスは、洗剤カスや皮脂汚れなどを栄養に増えた黒カビであることが多いです。黒いカスが出たら、衣類を入れず、取扱説明書に合ったクリーナーと槽洗浄コースで掃除します。酸素系や台所用漂白剤が使えない機種もあるため、自己流で薬剤を選ばず、メーカー指定を優先しましょう。